さらなるオリジナリティを求めて -ノールビンドニングの針をグレードアップさせる-
前回の記事で、100均の材料でノールビンドニングの針を作ることができるはず。
今回は、そこからもう一歩進んで…さらなるオリジナリティを追及していきたい!
100均一の材料で!
用意する物は、こちら!
マニキュア…!
最近は100円均でも十分な化粧道具が手に入るようで、マニキュアなども唸るほどに在庫がある。
そして「マニキュアを塗る」というのは…
下地を整える
塗装をする
乾燥させる
仕上げ塗装をする
磨く
という工程を経るものなので…この技術はあらゆる塗装に応用が可能だ。
つまり、女性は潜在的に塗装職人になれる下地がある…!
さすがにここまで気合い入れて毎日爪の手入れはしないと思うけど、「やったことがある」というのは確かなパワーなのだ。
なので、世の女性たちは「塗装とかよくわかんない」と敬遠するのではなく、「塗装は私に任せろ…」と男どもを押しのける手ごわい感じの雰囲気をもっと醸しだすべきだと思う!
塗装、となると、「塗料」が必要になってきて、その塗料には金属用木工用プラスチック用とか薄め液とかハケとか…いろいろと脳を惑わしてくる言葉がたくさん並ぶけど…
要するに…塗れればよし!
モノによっては塗装後に剥がれちゃうとかあるんだけど、今回はノールビンドニングの針なんだから、そんな気にすることはないね!木は塗料の定着が良いし、万一剥がれたって別に害があるわけじゃない。
勇気をもって、マニキュアを塗っていこう…!
どうでもいいけどマニキュアの語源はラテン語で「手」を意味するManusと「手入れ」を意味するcuraが合わさったもので、足の場合はPedisだからペディキュアなのである。
工場制手工業=マニファクチュアもそういうことだね!
あとマニュアルとかも多分そう。面白いね!
さて…。
ノールビンドニングの針にマニキュアを施していくわけなんだけど、今回用意したマニキュアは透明な液体に銀ラメが入ったものなので…白い木にそのまま塗ってもおそらく面白みはないと思う。
なので、まずは下地塗りをする。
下地塗り、とか言っても難しくはないので安心してほしい。
マッキーで黒く塗っただけ!
それで下地塗りはおしまいだ!
その後、特に何も考えることもなく、普通に針にマニキュアを塗っていく!
本当にそれだけなので特に解説の必要はないとは思うんだけれども!
ただ、一気に全部塗ってしまうと乾かすときに指や机についてしまうので、
片面を塗る→どこかに置いて乾かす→もう片面を塗る→乾いたら側面を塗る
というような工夫をするといいかもしれない。
今回はフックを針穴に通して塗ってみた。
凄い不安定なので全くお勧めしない!だめだこれ!
しかし、塗るたびに驚くほど針はきれいになっていくのですよ…!
そして次は仕上げ塗装。
こういったラメ入りのものは、乾いた後にどうしても凸凹になったりザラザラになってしまうので、トップコートを用いて凸凹やザラザラを均一にならしていく。
トップコートはいきなり厚塗りしてしまうと乾き切らなくなって美しくなくなるから、薄く塗って乾かして、また薄く塗って…を繰り返すと綺麗にしあがる。
世の男性たちには、これが女性が身支度に時間がかかる理由なのだとわかるはずだ。
「支度が遅い」とか文句を言う暇があったらノールビンドニングの針を塗ってみろ!そして編め!と強力に主張はしておきたい。
そして…自分の納得のいく触り心地になったら…
おめでとう!
世界に一本だけのオリジナルな針があなたのものに!
あとはもっといろんな塗装を試すもよし、文字入れとかやってみるもよし…!
あるいは、漆塗りに挑戦してみるもよし!
漆…!魅惑の…ッ!
まぁ、漆とはいっても本漆は乾燥が大変なので、今回は合成漆を使って「梨地塗り」風に仕上げてみたいと思う。
合成漆はカシュー漆を使って手軽に漆を楽しめるもので、そんなに身構えなくとも大丈夫。カシューナッツのカシューである。それを聞けば一気に親しみがわいてくるはず。
少し茶色の混じった透明な漆をマニキュアの上に塗り重ねていくことにより、ラメのキラキラ感に深みを持たせようという目論見だ。
ちなみにこのカシュー漆は、だいたい300円くらいでホームセンターなどで売っている。薄め液も同じ売り場で売っていると思われる。100均で絵筆とプラスチックの小皿(なければアルミホイルで適当に作ってよし!)を用意して、準備は完了。
一応amazonのを貼り付けておくよ!
茶色が混ざるのが嫌な場合は、他にクリアーとかがあったはず。いろいろ見てみるといいかも!
で、あとは、マニキュアと同じように塗る!
ちょっとシンナー的なにおいがするけど、数日すれば収まるよ。
そして乾いたら、こうなる!
まだ一回塗りだからそんなに深みはないけど、このまま何度も塗り重ねていけば…
漆特有の、しっとりした触感があなたの手を魅了してくれるはず…!見た目もどんどんきれいになっていくよ。
実はこれとは別で、漆塗りの針を作ってみたんだけど…触り心地はとんでもなくよかったからね…!
漆も、おすすめ!
しっかりと厚塗りをした後、紙やすりの600番くらいから始めて2000番くらいまでかけると、塗りムラも消えるので最高だよ!
ちょっとした工作、塗装を、ノールビンドニングの針で試してみるといいと思う!
では、よきノールビントニングライフを!