ノールビンドニング- まだ見ぬステッチを求めて、ステッチ情報サイトを探す -

先日、ダラーナステッチを曲がりなりにも習得することができたんだけど(ダラーナステッチって名前であってるのかな?)、それでもまだ俺の使えるステッチは5種類なわけで。

今のところ1000種類以上見つかっているといわれるノールビンドニングのステッチの、たった0.5%ということになる。…せめて1%には到達したいところ!小数点以下というのはちょっと心もとないからな…!やはり、武器は幅広く持っておくに限る。スペシャリストになれない俺には、ジェネラリストの道しかないのだ…!

というか単純に、新しいステッチを身に付けるのが楽しくなってきたしね。

しかしPinterestなどで画像から新しいステッチを探すのは非常にツラい。そこで、今のところ知っている5種類のステッチの英名で検索して、ノールビンドニングのステッチをまとめたサイトがないか探してみることにした。

ネットは広大だからな!

必ずどこかに情報をまとめていてくれる人がいるはず。

それにノールビンドニングは古く新しい技術。エジプトで1000年前に作られたミトンが見つかるも、その製法がまとめられたのは1957年、マスターピースたる本が出版されたのが1960年ということなので(この辺はまだ調べ切れてないので、あいまいだけどね)、このロマンあふれる編み物を広めたいと情熱を燃やしている人は必ずいるはずだ。

…そんな大仰な前置きしなくても、割とあっさり見つかったんだけどね…!

http://www.en.neulakintaat.fi/

それがここだ!

webサイトのタイトルが、ないけれど!

英語版も用意してくれているので、サーミやスオミの言葉が分からなくても読むことができる。ありがたいね!

ここの左のメニューにある「Stitch Samples」を見ると、画像でステッチが見られるので、どんなステッチをやってみたいか探すのも簡単だ。やってみたいステッチが見つかったら、同じく左メニューから「Finnish Stich Family」などをクリックすると該当ステッチのリンクへ飛べる。

本当にいい時代だね!

しかも、簡単な説明とともに、動画へのリンクも示してくれている!

素晴らしいな!

この時代に感謝だぜ!

UUOO/UUOOOとかのハンセン表記はまだ全然わからないしね。

そこで、今回は今までまったく触れていなかった、ワーキングループをねじってから拾う「ターニングステッチ」を一つやってみようと思い、動画を見てみることにした。


Nalbinding, Turning Stitch Var. 2b, 2+tr+2, Joutseno

…貴女でしたか!

やはりというか、前回ダラーナステッチのときも関連動画でこのお姉さんが無双していたのでうっすらと予想していたけれど、まさかあのサイトを、このお姉さんが!

このお姉さんのブログとかを見ると、多分この人は相当な権威なんじゃないかという気がしてくる。俺のような男が気軽に「お姉さん」とか言えない感じのアトモスフィアが漂う。論文へのリンクとかあるし、フィールドワークしてるっぽいし、ノールビンドニングを知っているお年寄りに取材に出かけたりしているし。

…お名前はまだ存じ上げないのだが!

おそらく今後、このお姉さんには幾度となくお世話になるだろう。

ちょっと手慣れすぎてて動きが早いけど、何回も一時停止して確認すれば間違いなくできるようになるはず。実際俺もなったし。今回もな!

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こんな感じで!

「フィニッシュステッチ2+tr+2」という、何かオトコノコの心にグッとくる名前がつけられている。いやあるいは「Joutseno」なのかもしれない。…ヨーツェノ?わからん!読めない!

このステッチはサムループを3本かけて、そのうちの1本を外してねじって拾ってワーキングループの3本に通してねじって引き抜くという、慣れればリズムよく行けるけど初見にはやっぱり大変なステッチ。ただ、新しいサムループが親指の根本側にできるから、サムループがすっぽ抜けるということはないし、思い切りきつく縫っていけば縫い目も乱れないから、とても安定したステッチといえるかもしれない。

それにこれ、かなり分厚く出来上がる。並太の毛糸で8mmの厚さ。すごい。

襟や袖口など、強度がほしい部分にこのステッチを使うといいのかもしれない。

 

とりあえず一周編んでみたところで…やはりむくむくと…新たな針を作りたい欲求が生まれてきた!

これは親指の向こう側から拾って、反時計回りにねじるというステッチなので、まっすぐに長い針だとめちゃめちゃつらい!

…要するに、俺のお気に入りの針が使えない!

そういうわけで、今まで作った中で最も短い針を出して、それをさらに短く持って縫うと…やりやすかった!

やはり、道具は適した物を使わないといけないね。

こういうターニングステッチの時に、曲がった針が輝くんだと思う。

ノールビンドニングの針の画像を検索すると、絶妙に曲がった針を多くみるのは、こう言うことだったんだな。曲がった針なら、複雑にねじって拾っても針から毛糸が逃げて行かない。またひとつ勉強になったよ。

…ちょうど曲がった鹿の角があるし、また作ってみようか!

 

 

 

はじめてのノールビンドニング 縫うように編む、北欧伝統の手仕事

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