世界公衆ノールビンドニングデイを最高に楽しんできた。一人で!
前回の記事のコメントで、ノールビンドニングのパンダ師匠から「9月1日は世界公衆ノールビンドニングの日(World Wide Naalbind In Public Day )である」と教えていただいた!
見事に去年はスルーしてしまっていたので、今年こそは何かをしなければなるまい…!と意気込んでいたのだけれども。
この 世界公衆ノールビンドニングの日(以下WWNIPDay)は今年で5回目の開催。
https://www.facebook.com/wwnipday
まぁ、全世界で参加者が数十人という、恐ろしくニッチなイベントなのだが…。少なくともインスタなどのノールビンドニング界隈では静かな盛り上がりを見せている。主に俺の観測範囲だけども。
いいんだよそれで!
イベントの要旨としては、
「ノールビンドニングは野外でこそ最高のパワーを発揮する古代の編み物なので、その太古のパワーを現代に取り戻しつつ、楽しく編んでいこうというイベントである。また、公衆の面前で編みまくることによってノールビンドニングを静かに普及させつつ、編み物全般が単なるインドアな趣味ではなくクールでアクティブな素晴らしい趣味であるとアピールすることにより、この多様化かつ流行り廃りの激しい世の中において編み物が単なるクラシックでクローズな趣味ではなく、誰でもウェルカムな最前線の趣味であると世に知らしめる活動である」
と、俺の脳の中で勝手に定義している。
いやそこまで重たい話ではないと思うが!
もともとは、World Wide Knit in Public Dayという、編み物全般をみんなでやろうよ!というイベントが2005年に始まって、その流れでノールビンドニングにも同様の日を設けよう!ということになったみたい。
本家は6月の第二土曜日がその日。
公衆というか…みんなであつまって編み物をしようよ、という感じの日で、上述した俺の勝手な定義とは全然違う緩くて楽しい日なので、あまり身構えないでもらいたい!
多分あれだね、Presseさんでやってるニットカフェみたいなものだよね。
で!
今年はなんと言ってもコロナコロナなので、いかんせん集まってワイワイ編みものをするというのは果たしがたい。
WWNIPDayでも「今年は外に出るのは難しいから、SNSに写真をたくさんアップしよう」という感じのコメントがでてた。
しかし!
ニットカフェのように人が集まるのでなければ、俺自身がゲリラ的に公衆ノールビンドニングを敢行することは可能なはずだ…!
それにこの日のために休みを取ったしな…。やるしかないな!
ソーシャルディスタンスに気を配りつつな!
そういうわけで繰り出してきたのがここ、札幌の誇るおしゃれスポットであるところの赤レンガテラス。
ここのオープンカフェでド派手な色の毛糸を編む!
ここで地味にセーターを編みまくるというのも手だけれども、見た目があまりにも地味になるので「あの男は、この最高のオシャレな空間でなぜ内職をしているんだ…?」と思われかねない。それは危険だ。
まぁ本来ノールビンドニングはその内職感が真骨頂ともいえるのだが。
ヴァイキングの勇壮な男たちが船の中でちまちまやってた編み物だからな…。
しかし今回は内職感はさて置いて、世に可能な限りアピールせねばならないので…
この野呂英作のシルクガーデンを使う!
これならば内職感、ヴァイキング感はなりを潜め、おしゃれスポットにふさわしい何かが醸し出される。
…ような気がする。
カモミールティー一杯でひたすら編んでいてはお店に迷惑になるし、あまりにやり過ぎると「あの男…やはり内職!」と思われてしまう危険が高まるので、そのまま大通公園に向かう。
噴水とテレビ塔に臨みつつ、焼きトウキビ300円の誘惑に耐えながら編む。
焼きトウキビはタレがかかっているからな…。
手がべたついてしまうと、この作っているスヌードが美味しい香りを漂わせてしまう。焼きトウキビの匂いのするスヌード、それは危険だ。
俺自身のスヌードならそれもアリなのかもしれないが、このスヌードは母に頼まれたもの。母も焼きトウキビは好きだが、さすがにそういうわけにもいくまい。
隣のベンチのカップルが熱いことになってきたので、熱中症になる前に大通公園を後にする。
自分に酔いつつ作業するのなら、やはりスタバは外すことはできない。
スタバではだいたいチャイを飲む。なかなか日常でチャイを飲む機会は少ないからね!
Macbook airに囲まれつつ編み進めていく。
いやー、しかしいい色だよね!
ラピスラズリの蒼!
これでセーターを編みたくなるな!
そして最終的にコメダに落ち着き、全部で9段編むことができた。ラピスラズリ、アメシスト、ターコイズの色が美しいね。
どうでもいいんだけど、コメダのテーブルはウレタン塗装がきついのでテーブルの触り心地が良くないのが難点。コップが倒れにくくなる利点はあるんだけど、パンくずとかがなかなかきれいにはけないので、うーむという感じはぬぐえない。
もうちょっとウレタン抑えめにしてもいいんじゃないか…?と木材の男としては思うんだけど…まぁ仕方ないな!オイルフィニッシュにするわけにもいかないしな!
試着。
…見苦しいヒゲで済まない…「どうせマスクするんだしヒゲは適当でいいか…」みたいになってしまっていてね…!
個人的に、ノールビンドニング永遠のテーマであるサイズ感問題。
実際に確かめながら編んでいくんだけど、今回は母のスヌードなので、俺基準で作っていては大きすぎる。水通ししたときの若干の縮みも計算して作らねばならない。
なので、気軽にサイズを確かめられない贈答品を作るのは非常に苦手なのだ。
とはいえ、スヌードのような単純な形状でそんなことも言ってられないので、ある程度の感覚で作ってしまう他ない。難しいな!
編み物に限らず、何かクラフトをしている人は「ちょっと私のも作って~」と言われることがあると思うんだけど、あれって結構…大変だよね!
むしろ、作ったものの中から選んで持って行ってくれた方が気が楽!
と、俺は思っているのだが!
まぁいいけどね!
そんなわけで、WWNIPDay2020。楽しく編めました。
来年は応ちょっと公・・コロナが落ち着いてるといいな、と希望している!
9月に入ってこれから秋冬物を編む人も多いと思うけど、楽しんでやっていきたいね!