素材のパワー99%のホッケの味噌煮で数億年前の恋人に思いをはせる

 

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先日…在宅待機する俺に、突如として木工の師匠から連絡が入った。

 

「yajulくん、ウドはどうだい」

「UDO!いいですね!あの苦みは…人類を救う救世主となるものですね…!」

「じゃ、持っていくから」

「マジですか!?」

 

そういうわけで、巨大なウドが15本以上…うちに届いた。

やり過ぎだろ師匠…。独り身の男の元にこんなにウドを…。

 

しかしもらったからには食べるしかない。というかむしろ俺はウドが好きだ。

師匠がウドを置いて去ったその時から、俺とウドとの戦いが始まった。

 

ウドの葉の天ぷら、皮のきんぴら、酢味噌あえ…

あらゆるウドスタンダードな料理を作ってもまだウドはそこに大木のごとく鎮座している。

このままではまずい。

ウドの葉の刻々と萎れていく様が俺を焦らせる。

これはどうする、どうすればいい…?

そんな俺の脳の中で、マリーがささやく。

 

「ぶっちゃけ余しても仕方ないし、あらゆるものにウドをぶち込んでみるしかないんじゃないの?」

 

やたら逞しいマリーの助言に従い、ここ数日の食事はウドにまみれている。

 

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ウドピザとか。

あとは味噌汁、麻婆豆腐、果ては刻んで納豆に加え、親子丼に忍ばせ、刻むのも面倒になってきたのでミキサーで砕いて料理にとりあえず入れ…

 

ついにウドを残り2本分まで減らすことに成功した。

…まぁそんなに焦って食べなくてもよかったけど。

あ、一応この上記のピザのレシピも載せておくね。

 ・小麦粉を適当に練れ

 ・練ったら適当に円形に広げろ

 ・片面にオリーブオイルを塗れ

 ・塗った面にアルミホイルをかぶせ、ひっくり返せ

 ・トマトソースを適当に塗れ

 ・チーズをばらまけ

 ・UDOッ!入れずにいられないッ!

 ・調味料としてベーコンを散らせ

 ・思うままにハーブをかけろ

 ・オーブンの予熱とか面倒だし、いきなりオーブンに入れて30分くらいやればいいよ!

という、世の料理研究家さんに申し訳ないような感じで作っていた。

しかしこれは手軽でいいよ!

 

なんかすまん!

 

そうしてウドとの戦いに光明が見え始めたところ…

 

再び師匠からの電話が入る。

 

「yajulくん、魚は?」

SAKANA!いいですね!魚のDHAが我々のDNAを強烈にブーストしてくれるというものですよ…!」

「じゃ、持っていくから」

「マジですか!?」

 

そうして到着した魚。

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これはホッケ!

…と、後、何だろう、一番下の。

わ、わからない!師匠もわからない!

とりあえず、ホッケを5尾、謎の魚を2尾、いただいた。

師匠の知り合いの漁師さんが今朝持ってきたということで、モノは確かだ。

 

しかもこの目!

完全にカメラ目線!

「あ?お前にやれんのか?」

みたいなオーラが出ている!

まな板に載せられてまでこの不敵な態度!許せん!

 

そういうわけで、このホッケを味噌煮にすることにした。

というのも、以前すごい渋い漁師さんが「ホッケは…味噌煮にするという手もある…」とハードボイルドに聞かせてくれたのを思い出したからだ。

すなわちそのホッケのハード味噌ボイルドというのは…

 ・ホッケ・・・2尾

 ・酒・・・大量に入れろ 

 ・水・・・酒より少ないくらいだな

 ・味噌・・・大さじ2くらい

 ・砂糖・・・適当にやれ

 ・生姜・・・思うままに入れろ

 ・みりん・・・適当だな

という、全く何も参考にならないヴァイキング的な単なる男料理だが、このレシピを何とか解読して今回作ってみた。

 

 ・ホッケ・・・2尾

 ・酒・・・200ml

 ・水・・・200ml

 ・味噌・・・大さじ2

 ・みりん・・・大さじ2

 ・生姜・・・薄くスライスしたものを5枚くらい

 ・UDO・・・とりあえずぶち込めばいいのよ!

 

…うん、たぶん、レシピサイトとかのほうがおいしいレシピ載ってると思う…。

でも、お酒をたくさん入れるというのは特徴かもしれないね!

 

そういわけで、準備はできた。

やるしかないようだな…!

 

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魚をさばく。

BGMはもちろん、谷山浩子SAKANA-GIRLである。

www.nicovideo.jpこの動画の20:40からがSAKANA-GIRLだ!

魚を調理するとき、脳の中は完全に谷山浩子である。危険な曲なので心してくれ。

名古屋は魔境。

 

ちなみになぜこのニコニコの動画を紹介したかというと…

この動画は、谷山浩子さん公認…とまではいかないけど、黙認よりはちょっと好意的な「楽しい遊び場」の動画なので、ぜひ他の曲も聴いてみてほしい。

その辺の話についてはこちらの記事を参照してくれ!

nlab.itmedia.co.jp

大幅に話は脱線したが!

…いやむしろSAKANA-GIRLがこの記事の本題だったんじゃないか!?

そう思うほどに俺の脳内はSAKANAだ。

 

気を取り直して、SAKANAに向き合おう。

 

俺は実はSAKANAをさばいた経験がほとんどないので…大変粗雑な仕上がりだが、ワタは抜くことができた。

1尾目はつぶらな瞳が俺の罪悪感を刺激したが、

2,3,4尾と進むにつれて完全にSAKANA-GIRLテンションに。もう大丈夫だ。

数億年前の恋人を手にかける背徳の快楽に身を任せ、SAKANAを捌いて…いや、裁いていく!

浮気ダメ!絶対!

そう、たとえ数億年の時が二人を隔てようともな…!

 

恋人は裁いた。

あとはもう、煮付けるだけだ。これはもはや何の語ることもない。

 

SAKANAをお湯にくぐらし、ヌメりをとって…

 

などと言う面倒なことはしないッ!

すまんな!

 

酒とみりんとお水と生姜、これをひと煮立ちさせ、SAKANAを投入していく。

味噌を加え、UDOをぶち込んで落し蓋をし、適度な沸騰状態を維持してかつての恋人に思いをはせながら谷山浩子を聞いて20分ほど待つ。

 

するとどうだろう。

そこには電撃的に出来上がったSAKANAの味噌煮が出現している。

20分ほどたっているはずだが、谷山浩子の魔力により体感時間は57秒にまで短縮される。これはライフハック…いや、ソウルハックである。

 

そういうわけで、味噌煮は出来上がった。

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あとは何も言うことはない…。

ホッケの旨さをウドの苦みが引き立てる、控えめに言って最強の煮物ができあがった!

 

これは…なまらうまい…!

 

ホッケと言えば開きだけれども、開くほどに実力のない俺のような人にも簡単に作ることができるホッケの味噌煮、おすすめしたい!

 

SAKANA-GIRLも、おすすめしたい!