アラビア書道万年筆でシッダマートリカーが7000倍身近になる
前回の記事(↓)に引き続き…シッダマートリカーについて語ろう…!
そろそろ「シッダマートリカー」という単語にも聞き慣れ、生活の中に自然と溶け込むくらいの感覚にはなっている頃だろうと俺は確信しているが!
シッダマートリカーを知り、それが「普通に書けるものである」とわかった後は、もう普通にシッダマートリカーに接することができるようになる。
シッダマートリカーは、漢字のように文字を構成するパーツが共通していると同じ発音を含むというタイプの文字なので、「この文字のこの部分は他でも見たことあるなー」と気づいていけば、初めて見るシッダマートリカーでも「母音はaかな?」などと予想をしていくことができるのだ。
そのように見ていくと、シッダマートリカーがググっと身近になり、見る目ががらりと変わるのだ。
畢竟、それは人生が変わったことを意味する。
わずか数分~数十分シッダマートリカーについて学ぶだけで、日本文化の根幹をなす仏教について新たな視点を得られる。
これは大変な教養だぜ…!
しかもシッダマートリカーは文章としてではなく、文字単位で人の目に触れることから、入門するハードルは非常に低い。
好みの仏様をチョイスして、その仏のシッダマートリカーを書いてみるだけでも十分なのである。
そういうわけで、シッダマートリカーは「梵字」というハードルが高そうなところに置いておくのではなく、シッダマートリカー…かっこいい!くらいのライトさで入っていけばいいと思うのだ。
というわけで…俺も日々手帳やらなんやらに書きつけている。
俺は絵も描けないし、センスがあるわけでもない人間なので…
「手帳に梵字やルーン文字を書いている男」という個性を引き出したいというところだ!
まぁ手帳は人に見せないけれどもな…!
今回は、そのシッダマートリカーがより身近になる、万年筆型のアートペンを入手したので紹介をしようと思う。
シッダマートリカーに最適なアートペン
それがこれだ!
アラビア書道ペン!
もしくはイスラム書法ペン!
構造は万年筆と同様だけれど、その奇怪なペン先が圧倒的な違和感を俺の脳の中に撃ち込んでくる!
こちらはAliexpressで入手したのだけれども…完全にひとめぼれだったね…!
「金星オールメタル万年筆ゴシックアートペンアラビアペルシャ mijit 書道ブラックゴールデン 5 ミリメートル多機能先のギフト」
完全に意味が分からないが、言わんとしていることはなんとなくわかるというAliexpressあるあるな品名だ。
ちなみにこれを扱っている店舗はボビーの店ではない。無念。
中国もそうだけど、イスラム圏と言えば、それはもうかつては地球の文化を一身に担っていたといっても過言ではないくらい洗練された文明国だったわけだから、当然ながら書道、書法についても発達していたわけだよ。
すると当然、そのための筆記具というのがあったはず。
考えてみればこういうペンがあるのはごく自然のはずなのだが、「え、こんなのがあるんだ!?」と思ってしまう。
己の不明を嘆くばかりだな!
しかしともかく、今ここで認識したのだからあとは体験して楽しみ、その文化を肌で感じることだけだ!
さっそくこのアラビア書道ペンを見てみよう。
当然ながら俺はアラビア語は全く書けないから、そこはこのペンに申し訳ないが…!
まず外観。
黒いペンもあったのだが、俺の中でイスラームは金のイメージなので。
長さはパイロット社のカスタムシリーズとほぼ同じ140mm。
直径は10mmかな。
ペンとして、とても一般的なサイズだ。
ペンクリップはバネ構造になっていて、キャップの天冠あたりからぐっと開く。
おー、しっかりしてる。
このペンは持ち歩かないような気もするが、それはそれ。
嬉しいことに変わりはないのだ。
(追記:便利すぎてめっちゃ持ち歩くようになってしまった!)
ちなみにこれ、キャップをはめる場所にネジが切ってあるけれど、キャップは普通に勘合式である。パチっと止まる。
なぜネジ切ってあるのだろうか…。他の製品との共用なのかな。
ネジは深くないので、手に当たって痛いということはないと思う。
こちらがペン先。
ぐっとズーム。
本当これ、面白いでしょ。
パラレルペンを90度角度を変えた形。
パラレルペンでシッダマートリカーはもちろん楽しく書けるのだが、一般的な筆記姿勢ではなく、手を巻き込んだ形にしないと上手く書けないという欠点があった。
この角度でしかうまく書けないのだ。
でもこのアラビア書道ペンでは、
このように自然な角度で書ける!
俺がひとめぼれしたのは、「これならシッダマートリカーが自然な姿勢で書ける!」と思ったからだ!
最高だろう…?
こちらが裏。クール極まりないな…!
よく見ると、ペン先は一枚の板を折って作られていることがわかる。
なるほどそういう構造なのね。二枚の板を重ね合わせているパラレルペンとは構造が違ったのだ。
書いてみるとこういう感じ!
ごん太である。太い!
ペン先かっこいいからテンション上がる!
ちなみに、鉤状になっているペン先からうすうす気が付いた人も多いと思うけれど、
ペン先をひっくり返して逆側で書くことも可能。
一段階細い線が引ける。
便利!
両側とも、非常にスムーズな書き心地で、ひっかかったり紙を削るような感覚は全くない。
でも、ペン先を神紙に対して垂直に当てないとインクが出ないので、ちょっと慣れが必要。一瞬で慣れるし、早書きするようなペンでもないので、ここは気にならなかった。俺はね。
パラレルペンと違い、ペン先がしならない(板を折り曲げているから)のが特徴かな。
かなり道具然とした感じだ。
縦画。
これが細い!
素晴らしい細さ。これは両側どちらも幅は一緒。
この縦画の特長として、「直線を書くのが非常に楽」というのがある!
フリーハンドで直線を引いても、そんなにブレ…まぁブレてはいるが!
そこは俺だからな!
…まぁなんというか、こう…と、とにかく楽に引ける!
なので、バレットジャーナルみたいにノートの枠線まで自分で引くようなノートの使い方をしている人にとっては、このペン一本あるといろんな使い方ができそうだ。
シッダマートリカーを書くもよし、罫線を引くもよし、カリグラフィーもよし、アラビア文字もよし、ラインマーカーとして使うもよし。しかも万年筆用のインクが入れられる(コンバーターは最初から入ってる)。
まさに万能。ペンケースに一本入れておきたくなるな!
これを手に入れてからというもの、すっかりペンケースの一軍に居座ってしまい、毎日何かしらの形でお世話になっている。
線を引いたり、装飾したり。
すると当然、手帳のどこかにシッダマートリカーを書きたくなるわけで。
まさにシナジー。俺にとってはうってつけだ。
直線を簡単に引けるので、ルーン文字とも相性がいい。
このペンは…長く「第二のペン」として俺を助けてくれるような気がするぜ…!
アラビア語も、勉強してみたくなってくるな…!
日本語、シッダマートリカー、ルーン文字、アラビア語というわけのわからない手帳になるが…楽しいじゃないか!
Aliexpressに抵抗がない万年筆野郎…人は、これを体験してみてほしいな!
たのしいよ!