何を考えているかわからない存在の恐ろしさ - 彼がゾンビになってるのに、誰も気づいてくれない -

ルーン文字セミナーの話の続きはいったいどうなったんだ!?

とか

北海道の地震と停電はどうなんだ!?

とか

いやそんなことよりも、地震によりシュールストレミング体験会が中止になってしまったという、俺の人生を揺るがしかねない事件についてとか、

いろいろと溜まってはいるんだけれども。

ちょっと俺の感覚が新鮮なうちに書いておきたいものがあるので、それらはもう少し後にさせていただきたく。

それに地震については、俺自身にはそんなに言うべきことはないかなと思うしね。

あ、でも、東北や熊本など、震災被害を乗り越えてきた/つつあるSNSの友人たちからのアドバイスや激励は俺を心から救い、また今後の俺の血肉になるものだったので、そこはもう感謝しかないね!どうもありがとう。頑張っていこうぜ。

 

それで、今回の話は―

トラウマを抱えた女性は "意外と" 多いのではないか?

と思った話。

なんの話だ?と思われるかもしれないが…。

つまるところデートレイプの話である。

デートDVだとか、夫婦間レイプだとか、そういう話だ。

重たいな…!まるで重力が変動しているかのような重さだぜ…!

 

身近な女性たちの話を聞いていると、 "意外なほどに" 多くの女性がデートレイプの被害にあっていることがわかった。

それで、「もしかするとこれは、俺が男性だから "意外に" 思うだけなのであって、実は女性は結構な割合でデートDV等の被害を受けまくっているのではないか?」と思ったわけだよ。

"意外に"などと思っていること自体が、男性と女性で深刻な溝になっているのでは?

 

で、そうなると、

「どこからがデートDVなのか問題」

にぶち当たってくる。

ここがとても難しいところで、ここを雑に扱ってしまうと

「なんだ、トラウマ(笑)かよ。俺が毎日部長から受けているパワハラに比べたら、お前のトラウマ(笑)は犬用のブラシで猫を梳るくらいの話だぜ…!」みたいにモラハラと苦労自慢の悪魔合体の話になったり、

「あれもDV!これもDV!ヤツは生きているだけで破壊と殺戮をまき散らす恐るべき存在…!」みたいに話が魔王的に広がりすぎて収拾がつかなくなったりする。

そういうわけで、まずは「何がデートレイプなのか問題」に関して、加害側と被害側の溝を埋めていくことが必要なんじゃないかと思うんだよね。

 

何がデートレイプなのか問題

デートレイプや夫婦間レイプなど、「カップルであれば普通にやる行為なんだけど、タイミングやお互いの認識がズレていると普通に暴力になる行為」はとても難しい問題だ。

「彼女を愛する気持ちが高まりすぎて、ベッドに入った際、衝動のままに襲ってしまった」

というのは、割と多くの男性たちに心当たりがありそうな気がする。例えば、人生初めてのセックスのときとかにね。これは童貞あるあるの一つであり、つまるところ全男性に可能性がある話だ。童貞あるあると笑っているけれど、これは童貞という属性によって弱められているだけで、普通に重たい話。

…まぁ、童貞ゆえに襲い掛かってもその後どうするかわからなくて意気消沈する、というオチがついてこそやわらぐ話なのでそんなに危険視されてはいないけれどもね。

あ、「可能性がある」だけで、「当然そんなことをしない男性」もたくさんいるからそこは間違えないように頼む!

しっかりした男性はちゃんといるからね。この日記はその前提で読んでくれ!

 

で、この「何がデートレイプなのか問題」の溝を埋めるために、

・男性はなぜ襲うか

・女性はなにがトラウマになるのか

の両面から考えてみたいと思う。もちろん「男性は加害側である」みたいな極論からは距離を置くとして。

…こういう但し書きは結構面倒だな!

 

俺たちはその蛮族ムーブを自覚しているか?

男性側、加害側の思考は割と単純だ。

だからこそ問題はこじれるんだけれども。

男性側の見方を書くと、こんな感じになる。

 萌えた!

 襲った!

 スッキリした。

この地獄の蛮族ムーブが男性視点でのデートレイプの構造だと思う。

 

以前、こんな話を聞いたことがある。

「彼女が正座をしてアイロンがけをしている後ろ姿が最高に萌えたので、その場で押し倒してセックスした」

これは…男性視点で言えば、「わかる」話だ。残念ながらな!

彼女が正座をしてアイロンがけをしている後ろ姿に最高に萌えるという気持ちは普遍的なものだ。しかしだからと言って蛮族ムーブをする理由にはならない。

この背景には、「彼女は俺を愛してくれているから、強引に迫っても許してくれる/愛してくれる」という確信/過信がある。それゆえにこのような蛮族ムーブに至るのではなかろうか。

この「彼女は俺を好きだ」という甘えがあるから、「付き合っているときは誠実なのに、いざ結婚すると横暴になる」ってことも起きるのだろうと思う。

「俺のことを愛してくれる女性が好き」

というタイプの男性は気を付けてほしい。そういう男性は、甘えから横暴になりやすい。おまけに別れるときにもめやすい。「相手は自分に依存しているのだ」という勘違いが甘えの源泉になっているので、「そうじゃない」と否定されることに耐えられなかったりするのだ。相手との関係でなく、自分にしか興味がいかないので、容易に相手の人格を攻撃してしまう。

ちょっと話はそれたけど。

 

親しい人が「よくわからないもの」に変貌する恐怖

 男性が何の気なしに蛮族ムーブですっきりしたその時、女性側被害側はまるでホラー映画のごとき恐怖に侵されている。

冷静に考えてみよう。

先のアイロンがけをしていた女性の場合を考えると、

「何もしていないのにいきなり後ろから襲い掛かられ、『なんで?どうして?』と問う間もなく一方的に行為をされた」

ということになる。

これはホラーである。

愛する男性が突如何かにとりつかれたように暴力的になり、理由がわからぬまま蹂躙される。

この理不尽。

プレデターに襲われた方がまだマシだぞ!

プレデターには少なくともちゃんと理由があるからな…!

プレデターよりもゾンビに近い恐怖と言える。

ゾンビ、怖いでしょう…?

いまいちこの恐怖にピンとこない人のために、ゾンビ映画で例えると「愛する人が突如変貌する怖さ、恐ろしさ」が理解できると思う。

 

「ジョニー!早くそいつをぶちのめすんだ!」

「何をいっているんだトニー!」

「何を躊躇しているんだジョニー!そいつはもうただのゾンビだ!」

「俺にはできない…彼はジェームズ、俺を助けてくれたジェームズ・オルブライト*1なんだぜ!?」

「馬鹿を言うな!そいつはもう俺たちが愛したジェームズじゃないんだぞ!」

「…できない!俺にはできない!」

「クソ!どけるんだジョニー!俺がやる! …ゆるせよジェームズ…今助けてやるからな…!」

「よすんだトニー!」

「あばよジェームズ!永遠にグッドナイトだ…な、なに!ぐわあああああああ!」

「ト、トニーーーーー!」

「ジョニー…お前は逃げるんだ…ここから西に無事な人間たちが集まるキャンプがある…そこまで逃げて生き延びるんだ…」

 そしてキャンプにたどり着いたジョニーはゾンビハンターとして覚醒し、ゾンビ狩りを開始するも、ゾンビと化したトニーとの劇的な邂逅を果たして次のシーズンに引っ張るというシナリオだ。

大体脳の中で映像化していただけたと思う。

要するに女性側の視点はこういうことだ。

愛する人がゾンビと化し、突如襲い掛かってる恐怖。

彼はもう優しいジェームズではなくなってしまった。

姿かたちは変わらなくても、コミュニケーションが取れず、何を考えているのかわからない。そんな恐ろしいものに変化してしまった。

そして自分はその存在に対して無力なのである。

 

これが蛮族ムーブに対する女性側の視点である。

正直めっちゃ怖いぞ!

 

彼氏がゾンビになったら、そりゃトラウマになるだろう

こと男女の関係については、トラウマを軽視する人がかなり多い。

デートレイプや夫婦間レイプをうったえても、「でも気持ちよかったんだろ(笑)」とか「夫婦ならセックスするのが当たり前だろ」みたいな恐ろしい言葉が投げかけられる。

これをゾンビで考えるとどれほどありえないことを言ってるのかわかると思う。

ゾンビに襲われた恐怖を伝えているのに、

「お前の恋人だろ。黙って食われて死ねよ」

とまるでサイコパスな返答をされるようなものだ。

ゾンビから逃れて駆け込んだ警察署でこんな返答をされたら、

「結局ゾンビ映画で一番怖いのは人間」

といういつものパターンになってしまう。

いや、いつものパターンだからこそ普遍的なのかもしれない。

現実的に、デートレイプや夫婦間レイプに苦しむ女性の多くがこういう体験をしているだろうから。

 

俺たちは自覚なしにゾンビと化してはいないだろうか?

 かたや「愛の暴走」

 かたや「ゾンビの襲撃」

「何がデートレイプか問題」には、常にこの認識の齟齬が付きまとう。

 

相手の立場や感情を完全に理解することはできないけれど、

このすれ違いの悲劇を防ぐためには、時折でもいいから

「俺はゾンビ化してはいないだろうか?」

と自問していく姿勢が必要になるだろう。

そして、パートナーにもゾンビ化の危険性を伝え、話し合い、ゾンビパンデミックになる前に食い止める方策を探していく必要が出てくる。

 

「お前はゾンビ化因子を持っているからこっちに近づくんじゃねーよ」

というのは真の解決ではない。

ゾンビはいかに隔離しても、必ず漏れ出して人類を脅かすのがゾンビ映画の定番だ。

だから、抑え込むのではなく、ゾンビの兆候をいち早く発見し、「いかん、ちょっとゾンビ化しかけてたわ!」と気軽に話せるような社会を目指すべきだと思う。

社会の最小単位である家族、夫婦、恋人の間でゾンビ対策をしていく。

それが豊かな人間社会を生み出すチカラになるのではないだろうか…!

 

 

 

まぁつまり具体的に言えば…

 

彼女や奥さんに萌えたからってすぐに蛮族ムーブに走るな!ゾンビになるな!

 

とりあえずキスして反応を見よう!

 

という話になるんだけどさ。

キスは重要だぜ。

キス最強。

カエルも王子様に戻るんだぜ。

もっとキスしていってもいいんじゃないか。

ゾンビ化を防ぐために。

 

俺も…人間として生を全うしたいからな…!

*1:このジェームズ・オルブライトはフィクションです。実在のジェームズ・オルブライトとは無関係です。