ゼノブレイド2のトラとハナ
俺はロボットが好きだ。
いや現実の、技術的経済的な意味でのロボットではなく、物語としてのロボットが俺は好きだ。それはもう、大変に。
きっと同志は多くいると思う。
古くはギリシャ神話のピグマリオンや、オランピアに恋したホフマン、理想の人間を創造せんとしたフランケンシュタイン博士がいるように、古今を問わず、「創造主としての人間、被造物としてのロボットのストーリー」は俺たちの心をつかんでいる。と俺は思う。
そういうわけで、12月1日に発売されたNintendo Switchのゼノブレイド2について語ろう!
…何でそうなるんだよ、と思われるだろうが!
少しばかり、俺の話を聞いていってほしい。
そもそも、ゼノブレイド2とは何か?
と、そのあたりから順を追って説明していこうと思ったんだけど…そうすると記事の長さが途方もないことになってしまう。俺としては望むところだが!
しかしさすがにそういうわけにもいかないので、
他の全てを圧倒して俺を魅了した要素について書いていきたいと思う!
だからたぶんこの記事ではゼノブレイド2のことはあんまりわからないと思うが!
すまん!
一言でいえば最高のゲームなので、「面白いRPGがやりたいな」と思ったときにはお勧め。すごくいいゲームだよ。王道ストーリーはいいものだな!
しかし俺がここに書きたいのはそういうことではない。今はな!
俺が声を大にして言いたいことは…
トラとハナが最高に愛しいということ
この二人な!
…もっといいスクリーンショットがあればよかったんだが!
(画質はSwitch側でSNS投稿用にかなり圧縮されるので、実際のゲーム画面はもっと綺麗だぜ)
手前の…もふもふした耳なのか手なのか羽なのかよくわからないのが生えてるのがトラ。ノポン族というゼノブレイドシリーズのマスコットみたいな種族。
奥にいるロボ娘がハナ。
もうなにから説明すべきかわからないくらいなんだけれども!
まず、このゼノブレイド2は、
「ブレイドに選ばれた存在はドライバーと呼ばれ、ブレイドから武器と力を受け取って尋常ならざる力を発揮する」
というのが根幹をなしている世界だ。ちなみに前作とは特に繋がりはないので、前作とは設定が異なる(どこかでつながるかもしれないが)。
…これだけじゃ絶対わからないな!
要するに、ジョジョのスタンドと似たようなものということだ。
つまり、ブレイドというスタンドみたいなものと偶然同調できた者がドライバー(スタンド使い)になれる、ということ。
だからこの作品では、ドライバーとブレイドの二人一組が基本となる。敵も味方も。お互いが欠けてはならぬパートナーとして戦っていくわけだな。
なので、ゼノブレイド2はパーティ人数は3人だけど、ブレイドを入れると総勢は6人という大変な大所帯で移動、戦闘することになる。めっちゃ賑やかだぜ。
それでこのトラとハナは
トラがドライバー、ハナがブレイドということなんだけれども…。
トラには生まれもってのドライバー資質がない!
そしてハナは、トラが作った人工ブレイド、つまり単なるロボット!
ドライバーとブレイドっぽく戦ってるけど、実はトラは普通の一般人(?)で、ハナもブレイドの真似をしているだけ!
もうこの時点で、熱くこみ上げてくるものがあると思う。
少なくとも俺には大変にストライクだが!
天性の資質に恵まれない者が、努力と執念で乗り越えて行くというストーリーと、
自分の理想の存在を自らの手で作りだすというピグマリオン的なストーリー。
この二つを併せ持ったこの二人がもう最高でね!
また二人の性格もとてもいい塩梅というか、なんだろう、見てて「あぁ、この二人は信頼しあってるんだなぁ」というのがありありと見えて、涙腺に来るというか…。
ゼノブレイドシリーズは戦闘が非常に賑やかなのが特徴で、戦闘中に味方が何をするのか、どういう状況なのかを声で聴いて判断するというのがある。もちろん画面表示にも出るんだけど、セリフを聞いた方が早く的確に状況を把握できる。それが今回はドライバー3人+ブレイド3人の6人分なので、そこらの雑魚戦(といっても結構歯ごたえある)でもなかなか忙しい。
その乱戦の中でもこの二人は何か、こう、特別に愛らしいというか、トラを守ろうとするハナと、ハナに感謝するトラの声が常に聞こえてくるので、好感度が半端ではないことになっているわけだよ。
説明が難しいが!
トラの役割は基本は盾役なので、敵から一番ダメージを食らう。
つまりその分だけハナが頑張る。
ハナの頑張りにトラが感謝する。
その二人のおかげで勝つことができる。
という最高の流れになっていくわけで。
また個人的に、ハナの性能をカスタマイズする画面の雰囲気が「ワンダープロジェクトJ」シリーズのようなのがポイント高かった。こういう画面、好きなんだよね。画面というか絵が。
「ワンダープロジェクトJ」シリーズ(といっても二作だけだけど…)はまさに「ロボットの成長を見守っていく」ものだったし、もう続編は望めないワンダープロジェクト要素をほんの少しでも垣間見られたのはとても良かった。
ハナは自分と一緒に戦うのでなく、自律戦闘したほうがいいんじゃないかと悩んだり、何かあるとハナの体を心配したり、自分の創造物ではあるけれど一個の独立した存在として会話した理心配したり感謝したりするトラがとても魅力的。
普段はノポン族らしくお調子者だけれど。
前作ゼノブレイド1のノポン、リキは序盤と終盤で「リキ(笑)→リキさん」と評価が激変したけれども、今回のトラはもうなんか最初からトラさんというか、いやもうトラさんを超えて一周まわってトラだなみたいなそういう状態だな!
何か、わけがわからない話ですまない。
従兄弟作ともいえる「ゼノブレイドクロス」では、キャラクター描写がちょっとなぁ…という感じだったから、今回の丁寧に描写されていくキャラクターたちはとても好ましい。
まぁちょっとホムラちゃん露出しすぎじゃないかとか、ビジュアル的なアレはあったけれども、早くも慣れてきたから問題はなくなってきたな!
というか、服装やビジュアルよりも表情がよく動くのでむしろそっちが魅力的かもしれない。全員、表情がよく出てる。
ハナはロボットだから表情は動かないんだけど、周りがよく動くから「ハナは動かないんだな」とはっきりわかるようになっているという演出も上手いなと。
表情が動かない分、ぎこちない歩き方や、全くセンスがないダンスなど動きが面白いので見飽きることがないし。
この二人はパーティから外さんぞ…!
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