自分の世界が一気に広がる時の、怖ろしさ
こちらの匿名ブログを読んだ。
内容は…すごく普通だ!いや、決して悪い意味ではなく。
これを読んだとき、いくつもの感想が頭に浮かんだ。
- 金と権力と経験を持ったオッサンが初心者狩りを始めたようだな…!
- 不倫の毒牙にかからぬように気をつけるんだぞ…!
- 男女逆にすると、「仕事ばかりで家庭を顧みない夫」の図式に近い物があるのかなぁ。
- いずれにしても、こういう形で関係性が終わることは普遍的だよね。
- 彼氏はこれを乗り越えていい男になって欲しい。
というようなものだったんだけど。
いやまぁ、これ自体は悲劇でこそあれ、責められたり過剰に卑下することではなく、ただ「フフ…これが若さか…!」と感慨深げなポーズを取ることしか出来ないわけだけど、ちょうどタイミング的に、考える物があったわけだよ。
この話の構造って、
「新しい世界に踏み入れ、そこで認められ承認され受け入れられ始めたとき、自分の寄る辺が不安定となり、思い悩む。あるいは、何か決定的なミスをする」
ということだよね。
幸い、彼女はまだ決定的なミスは犯していないからまだまだ大丈夫だけど。
それでも、何かこの後に大きな落とし穴が待っているかもしれない。
そういう状況。
……
……あ、これ俺のことだわ!
と気づいたわけだよ!
何を偉そうに「フフ…若いな…」とか言ってるんだ俺!
だめじゃねーか!
「今まで全くやったことがないことを始めよう」としていて、「実際にやってみて」、「結構上手くいって」、「新しいつながりも出来て」、「そこそこ承認されてきて」
という!
状況!
まさに!
俺!
笑っていられるものではないな!
しかも俺の場合、彼女と違って一つすでにミスを犯している。
ノールビンドニングは何しろまだ国内ではマイナーな編み物なので、自然、情報は北欧などの海外から取り入れるわけなんだけど…。
SNS全盛の現在、そういった情報はホームページという形ではなく、SNSページに書かれていることが多い。素晴らしい作品は、例えばfacebookでしか公開されていなかったりする。
そういうわけで、Pinterestで情報を集めていたんだけど、このあいだ海外の方から「あなたがシェアしたその画像に、作者の名前やサイトの場所など正確なキャプションを入れないとだめだよ」と指摘された。
Pinterestの仕様上、元の作者さんへのリンクも自動で付くからと、特に何も考えずにその画像についての説明を書かなかったのだ。大いなるミスである。Pinterestが軽い気持ちでどんどんシェアしても大丈夫という姿勢だからと言って、何も考えずリスペクトを欠かしてはならなかった。作品には作者さんがいるのだから。
これはいかんなと思い、指摘してくれた人には配慮の足りなさを伝えてとりあえずボードを全部引っ込めた。おそらく他にもやらかしているに違いないから。
自分が新しいことを始めて、いくらか認められ始めたときに陥る落とし穴。
人生で何度も何度も経験しているはずなのに、状況に惑わされて本質を学べていなかったということだった。
ただでさえ、俺の欠点は「浮き足立ちやすい」ということだというのに!
危ないところだった。いや割とアウトだったが。
正直ちょっと今でも動揺している。
これからこのブログやなんかで情報を発信して行くにしても、よりいっそう気をつけて、驕らぬようにしていきたいと思う。
それでもやらかすのが俺という男なのだから!
これは、怖いな!
自分の世界が広がり、今までと全く異なった光景を見たからといって、自分が大きくなったわけでは、ないのだ…!