歴史

ラスボスとしての般若心経

例えば、普段の生活や本、雑誌、ネットの記事などで「すべからく」という単語が登場したとき。 んんっ…と身構える人は結構いるはずだ。 「だ、大丈夫だよな?ちゃんと…やってくれるな…?」と、ドキドキしながら文末を待つときのあの感覚。 もちろん、揚げ足…

そして象形文字に行きつく

易経、ルーン文字、そして先日ついに梵字(悉曇文字)にまで手を出してしまい、趣味に忙しくて仕事をしている時間がない男になりつつある。 あ、こないだのモノヴィレッジは楽しかったね! いろいろと勉強にもなったし、これからどんどん出していこうと思っ…

ルーン文字のセミナーに行ってきた① - 何よりも重いもの -

ルーン文字。 これほどオトコノコのココロをくすぐる言葉があるだろうか? いや男の子ででなくとも、心にときめくものはあるはずだ。 魔術とか神話とか星座とか鉱石とか天使とか悪魔とか、そういう妖しげなモノに心を躍らせていたかつての少年少女になら、こ…

その性善説はブラックリスト方式

最近…とみに"性善説"、"性悪説"という言葉が苦手だ。 その言葉を聞くだけで「うぉっ…!来たか!」と身構えるほどに。 恐るべきは人の言の葉。 繰り出される言葉に潜む真の意味に、太古の昔に言語を獲得して以来俺たちは翻弄され続けている。 「yajulくんは性…

ヴァイキングのように角を

金属の針を作っていたちょうどそのタイミングで、友人から 「水牛の角のかんざしをなくしてしまったので、かんざしを作ってほしい!」 と頼まれた。 …角! ちょうど「かんざしにも使えるかも」と針を作りながら思っていたところだし、何より今、俺の中で角は…

ハロウィーン、クリスマス、お葬式…無節操に見えるけど、実は中身は儒教で一貫している

ハロウィーンが過ぎ、クリスマスに向けて加速していく2017年。 最近ではクリスマスの前の準備期間である「アドベント(待降節)」も徐々に商業イベントとして注目されるようになってきたね。そのうちアドベント期間中に食べるシュトーレンがコンビニで売られ…

失われないものを求めて

コンビニのお手洗いで用を足したとき、俺は気がついた。 俺に残されている時間は、どうやら少ないことを。 もってあと一年か…あるいは…。 確実に髪の毛が減っている。 いや減っているというものではない! 明確に、「無さ」が! 「無」が! 増えてきている!…

ノールビンドニング - 鹿角クラフト -

鹿角(ろっかく)と聞いてテンションが上がる人はどのくらいいるだろう。 かつてハドソンから出ていた「桃太郎伝説」の主人公・桃太郎の必殺技が「ろっかく」である。 ・・・電鉄じゃなくて伝説な!電鉄のほうがスピンオフ作品だぞ! 「だだぢぢ」のほうが強…

ノールビンドニング - ワークショップで北村系子先生に教わったこと -

札幌の円山にあるpresseさんで行われた、ノールビンドニングのワークショップに参加してきた。 こちらの本「はじめてのノールビンドニング 縫うように編む、北欧伝統の手仕事」の著者の一人の北村系子先生がいらっしゃるということで、独学で変なクセをつけ…

うまいことを言う技術

ある意味で、現代は「うまいことを言う時代」なのかもしれない。 SNS、特にTwitterは「うまいこと」で溢れている。うまいことを言い続ける人が数十万フォロワーを手にし、うまいことまとめて出版したりもしている。 ネットの発達によって、誰もがうまいこと…

「なぜ人を殺してはいけないか?」を、人類社会のジェネシックコードを用いて説明してみる

しばしば話題に挙がるこの問い。 時には酒の席で、時にはSNSで、掲示板で、それぞれの思うところの意見が飛び交う。 この問いを通じて、互いのうちの価値観がおぼろげに見えてきたり、あるいはあえて極論を投げ込んでその場を活性化させたりもする。何にして…

武将の「名前」で楽しむ三国志 -主人公の蜀-

無双したりカードゲームになったり女体化したりと忙しい三国志の武将たち。 「文醜」とかものすごいイカツイ名前でも美少女になったりするから面白い。 もうすっかり「そういう名前のもの」として、記号として受け入れられている感がある。まぁそれについて…

エクスカリバーは本当に、本当にすごいんだという話

先日、「刀の鞘職人」に会った。 刀の鞘を作る職人。ちゃんと実在する。 考えてみれば当たり前だ。刀鍛冶がいて、研ぎ師がいて、それで刀が出来上がるわけじゃない。鍔職人もいるだろうし、目釘を作る人も多分いるだろう。刀身本体は長持ちしたとしても、そ…

千利休の役割と朝鮮出兵 それと、秀吉が好きになってきたこと

千利休とは何者で、何をして、なぜ処刑され、なぜそのあと秀吉が「暴走」したのか。 千利休といえば安土桃山時代を語るに絶対に外せない人物だ。というかそもそも「桃山」である伏見城のしつらえは利休好みに作られたので、彼こそが桃山文化とも言える。 し…