鬱病になりまして。

ええ、鬱病です。この度、鬱病になりましてね!はっはー!

Twitterなどではそういう話をしていないし、今後もしないような気がするけど、どこかに書いておこうかなぁと思ったので書いてみる。

そんなに深刻な話ではないのでライトに読み流してもらえると嬉しいね!

 

鬱病に至る経緯とかは多分にプライベートなものを含むので思い切り割愛させていただくのだけども!

単純に言えることは、「寝れないと鬱になる」だね!

高血圧が多くの病気のトリガーになるみたいに、不眠症はメンタルを覿面に破壊する…!

「眠る方法」は近年ライフハック的に扱われていて、いろいろと技術が提案されているけど、個人的には「まず睡眠薬もらってきてから考えよう」と思っている。

睡眠薬とか睡眠導入剤とか、調べると「依存性が…」とか怖くなってくるけど、いやいや、その睡眠薬依存よりも不眠症のデメリットの方が大きいぞ、と。

とりあえず睡眠薬を手元に置いて(ちゃんとお医者さんからね!)おいた状態で、「さて、睡眠薬を飲まずに眠れる方法を試してみよう」と進むのがメンタル的にいいと思う。

 

で。

不眠症が続いて鬱病発症と相成ったわけですけれども。

鬱病というのはとにかく、「いつから鬱病なのか」がわかりにくくてね。

「あぁ、自分は鬱病だ」ってわからない。

よく聞く話ではあるし、自分も「とにかく鬱病には気を付けねば」みたいに思っていたんだけど、見事に鬱病となり、その発症にしばらく気づかずにいた、という…。

 

明確に「これはまずい」ってわかったのは、家を出る時に泣き出したとき。

仕事とか誰かと会うとかではなく、私的な買い物(毛糸を!)をするために家を出る時に、出れなくなった。

家から出れない。

服装がおかしいわけでもないし、身だしなみはいつもと同じだし、本当にただいつものように玄関を出るだけなのに、無理だった。

どうしよう、と部屋の中をぐるぐる歩き回って、まぁ落ち着こうぜとコーヒー飲んでみたり、トイレ行ったり、ベッドに飛び込んでみたりしたんだけど。

それでも出れないとなった時、泣いてしまった。

情けなくて泣いたわけではなく、「何かが限界になった」から泣いた。

あふれだすような感じ。

 

通常、泣くっていうのはある種の快感(すっきりした感じ)を伴う。

これは脳の機能がそうさせているのだろうけど、特に自分の場合は泣いたら一気にすっきりすることが多かった。例えは悪いんだけど、酔ってふらふらになった時にトイレで吐いたら急速に体調が回復するような感じ。

でもこの時はそれがなく、一向にすっきりしない。

それもそのはずで、自分がなぜ泣いているのかよくわからない。

悲しいのか、怖いのか、寂しいのか、よくわからないけど、とにかく何かがギリギリで、追い詰められている。

目の奥から後頭部、それと胸のあたりに鉛の雲がかかっているのがはっきりとわかる。

そういう状態になってしまった。

健康から鬱病は01のスイッチではなくグラデーションを描くのだと思うけど、あの瞬間、俺の中の閾値を超えたのだろうと思う。

それまでは静かな予兆としてあったものが、ついにあふれてしまったのだ。

 

結局、その日は家から出ることができなかった。

次の日も無理だった。しばらく無理だった。

時間が恐ろしく早く流れているが、1秒1秒は1時間のごとく長い。

さかのぼって考えると、ここ数か月、クリエイティブなことが何もやれていなかったことに気づく。

本が読めなかった。

インスタントな情報しか咀嚼することができなかった。

料理ができなくなった。

あれがやりたい、これがやりたい、という物がなくなった。

目の前にある「楽しいとされているもの」を食いつないでいくことしかできなかった。

 

「これは鬱病だろ…常識的に考えて…」とさすがに思い立ち、発達障害をみてくれているドクター・Aの元へとりあえず駆け込む。

心療内科は予約を取るとなると数週間待たされることが多いのだけど、このドクター・Aは「ヤベェと思ったら予約とか気にせず転がり込んできていいよ!」っていうスタンスだったので、遠慮なく転がり込むことにした。

 

俺「とりあえずここ最近の状況をメモにしたためてきました…」

A「うむ、よく転がり込んできてくれたな」

俺「どうですかね…」

A「鬱病だな」

俺「マジすか」

A「これを飲むがいい…」

俺「こんなカプセル一錠で、人間一人のメンタルを操れるとでもいうのか…?常識的に考えてそれはなくないか…?もしや何かしらの黒い組織が俺の肉体を使って人体実験を行おうとしているのではないか…?」

A「案ずるな…その薬が効くかどうか…その答えは翌朝の君自身が教えてくれることだろう」

 

そういうやり取りは全くなかったんだけど、薬をもらって帰宅した。

発達障害判明以降、この手の薬への抵抗感が全くなくなってきたな!

良いことなのか悪いことなのか!わからんが!

 

とりあえず俺はこの人類の叡智を結集したカプセル錠で精神の健康を取り戻すぞジョジョーーー!

ファゴォ!

 

というわけで、翌朝、死ぬほど通常の状態に戻ったわけなのでした…!

 

な、なんということだ…あれほどの鉛の雲が、見事に消え去ってしまった!

何かの冗談じゃないのか!?

こ、こんな薬ひとつでここまで影響があるものなのか…?

怖くなってきたが!?

しかし効いたのは事実中の事実。これを覆すことはできない。

頭がすっきりした状態で日記を読み返すと…「こ、こいつ死にそうだな!?」と驚く。

何もそこまで世を恨まずとも…みたいなことも書いてあるし、明らかにこれは通常の様子ではない。

しかし、当時は紛れもなくそう思っていたわけで、その落差に慄くことしかできなかった。

 

冒頭に書いた睡眠薬の話と同じく、

とりあえず薬でもって強引にでも「ベターな状態」になっておいて、そこから「薬をなくしてもオッケーなように心身を整える」のが多分一番早いんだなと思ったよ。

もちろん、人それぞれではあるんだろうけど。俺はこの手の向精神薬がききやすい体質でもあるのかもしれない。コンサータも少量で効いているから。

 

なんか、やはりこういう話は明るく読めないかもしれないんだけど、完全な陰の状態と陽の状態を経験できたので、今後は自身のメンタルにより敏感になれるのかなーとプラスに考えている。

「自分に陰の面はないはず」とか「陰であることは恥ずべき、隠すべきこと」って思わなくなったのも大きいかな。

遊びに行くときも、「多分これは持たないな」と思ったらその旨を最初に言えるようになったし、途中でエネルギーが尽きても「すまないがちょっと休む」って言えるようになったし。

陰陽をちゃんと自分で認識できるようになったっていうかね。

 

無鉄砲に自分の健康を信じられる年齢が終わり…いかに自分をメンテナンスしていくかの年齢に差し掛かってきたということなのか…!!

 

無条件で元気でいるのは難しいから、陰陽を操る魔導士的なかっこいい存在になっていこうぜ!

 

 

 

ロッキング式のバランスチェア - デスノートのLにぜひ -

ずっとロッキングチェアが欲しくて、これはもう作るしかないな、と材料を調達しようかというところで、見つけてしまった。

ロッキングタイプのバランスチェア……!

 

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ちょうど今のデスクチェアに疑問を抱き始めて買い替えを検討しているところで、何かいいのないかなぁと探しているところだったんだけど。

ハデハデでゴツいゲーミングチェアもなんだかなぁ…と思っていたしね!

 

1日悩んで…買ってしまったわけですよ!

 

このツイートしたときにはすでに注文してたんだけど!

 

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そういうわけで、このバランスチェアに座って食事、仕事、編み物、5時間以上座り続ける、居眠り、などなど、基本的に椅子の上で行うことは全てやってみたので、レビューというか…

いかに俺には合っていたか、を力説したいと思う。

今この文章も、これに座って書いている。

無駄にリビングにもっていってコーヒーとか飲んだりしてる。

 

このタイプのバランスチェアは、もちろん高い

そもそもバランスチェアというのは1970年にノルウェーのデザイン会社が作ったものなので、その先進的なデザインにも納得。こないだノルウェーの紙幣のデザインが良い、という話題にもなってたよね。

で、バランスチェアを作ったのはノルウェーのストッケ社。現在はストッケ社から別れたヴァリエール社が販売を行っている。

VARIER(ヴァリエール)日本総販売元 | Royal Furniture Collection

どこかで見たことのあるバランスチェアがそろっている!

そして当然ながら品質と価格は高い。

俺が今回買ったのは、バランスチェアとして最初に制作されたヴァリアブルというタイプのチェア…の、コピー商品……すまない……。まこと申し訳ない…。

こ、固定式じゃなくロッキング式が最初にデザインされたというのは驚きだね。

「人間はそもそもじっと座っているようにはできていない」

「常に何かしら動きたい」

「関節を固定しない」

といったような理念が根底にあり、このゆらゆら揺れるバランスチェアが生まれたということらしい。

 

コピー商品なので、あまり大げさには自慢できない感があるのですけれどもね…。

1万円くらいで買いました……。

 

 

バランスチェアのよくある誤解

バランスチェアといえば繰り返し強調される

姿勢矯正!猫背改善!お子様に正しい姿勢を教えるために!!!!!

というやつ。

アレのおかげでバランスチェアが必要な人にいきわたってないんじゃないかという気がしている。

正直俺もこれを買うまでそんな感じに思ってた。

しかし、どうやら…これは違う…!

ヴァリエール社は「アクティブシッティング」というのを提唱してて、「体の自然な欲求に自然に応える椅子」というのを目指しているらしい。

何だか宣伝っぽくなってしまうが!

なるほどそういうことならいろいろと納得がいくなぁ、というわけですよ。

 

実はADHDに最適では?

 

で、この要素が、ADHDの俺には非常に良かったのだ、と俺の中で結論づいたわけです。

ADHDというのは物事を考えるときに体が動くのが特徴のひとつ。

じっと座っても考えがまとまらず、こまめに座り方を変えたり、上半身を机にベターっとあずけたり、横座りしたり、肘をついたり、身体を揺らしたりする。

発達障害の診断テストでも、「考えている最中に体を揺らすかどうか」を観察されるらしい。

俺は思いっきり横座りとかしていたからね…!

 

…このチェアはそのADHD的身体的欲求をほぼ全部満たしてくれるのである…!

 

とはいえADHD専用というわけでももちろんない。

ADHDはそういう欲求が極端に出やすいというだけで、普通の人も(たぶん)似たような欲求はあろうと思われる。

 

 

だから、「バランスチェアに座らせて、姿勢を改善させてじっと動かないで集中できるようにする」というのはめちゃくちゃ間違ってると思う。

 

「むしろもっとモゾモゾ動け!君のカラダは動きたがっている!さぁ動け!モゾれ!やれ!我々は全力で応援しているぞ!!!!」

っていう椅子だよこれ!

 

よくある疑問への答え

基本的にはこのタイプのバランスチェアは思っていたほど押しつけがましくない。かなり自由な椅子だ。と思ってくれていいと思う。

ただし、休息を目的とした椅子ではない。

あくまでも座って何かをするための椅子だ。

そういう椅子であるということを念頭に、実際このバランスチェアがどうだったのかを書いていきたい。

 

お尻痛くならない?

お尻はぶっちゃけ痛くなる、と思う。ちょっと私の体重がアレなので一概には言えないんだけども…。

しかし、お尻への負担をはるかに超えて「姿勢を自由にできる感」が味わえるので、自分的には差し引きプラス。

 

ヒザ痛くならない?

ヒザ当てに見える部分はスネあてなので、ヒザは当てないほうがいい。ヒザ当てたら多分痛い。

それと、あくまでも体重はお尻の部分に載せるべきで、スネあてには体重の1割くらいをかけるのがいいらしい。

個人的には、脛あては重心管理ってイメージかな。テコの原理で重心を操縦する。

 

腰痛くならない?

腰は痛くならないけど、人によっては背筋が疲れるかも。肩甲骨と腰の間の部分が筋肉痛的に痛くなるかもしれない。

こまめに揺すったり、姿勢を変えていればそんなに痛くならないと思うけれども。

 

窮屈では?

いわゆる、「バランスチェア特有の座り方」をずっと続けると窮屈になると思う。

しかし、そもそもこのチェアは「姿勢をこまめに変えること」が目的の椅子だから、基本姿勢からいくらでも逸脱していい。

横座りしてもいいし、後ろ向きににも座れるし、脚をスネあての間にもってきて脚組んでもいいし、ヒザ当てから足を外してもいいし、脛あてのところに足首を置いて胡坐をかいたっていい。実際今も胡坐かいてる。瞑想もできる。骨盤を前に出すとロッキングが止まりきっちり安定するので、むしろ床でやるより集中できる。

室内で靴を履く欧米スタイルよりも、靴を脱ぐ日本人のほうが合っているのかもしれない。

 

ちなみにデスノートのLスタイルも可能。

Lの座り方は「こ、腰が…腰が死んでしまう…」と心配で心配でもはや画面が見られないほどだったけれども、このチェアならば問題ない。

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アニメ版デスノートより。君にこそ使ってほしい。

このスタイルでも腰がちゃんと伸ばせるので、彼の長時間の過集中にも最適だ。

マジでこの椅子使ってくれ。頼む!

 

 

姿勢矯正されるの?

されると言えばされる。

標準的な座り方をすると自然とちゃんとした姿勢になるので。

でもLみたいな座り方や、胡坐とかでは普通に猫背にもなれる。

「にもなれる」というのがポイントで、その状態で腰を伸ばそうと思えば伸ばせる。

椅子の上で体操みたいなことができると言えばいいのかな。

 

壊れない?

巨漢である俺がゆらゆらしてても大丈夫っぽいから、多分大丈夫。

ただ、横にグリグリ力を入れると危ないかも。

横にグリグリやらなくていい作りになってるから、やろうと思わなければやらないとは思うんだけどもね。

定期的にネジを締め直せば結構丈夫なんじゃないかなぁ。

 

後ろにひっくり返らない?

スネあてにぐっと力を入れれば前に戻ってくるから、倒れようと思わなければ倒れない。

そういう意味では子供にはお勧めできないかもしれない。子供は転がろうとするかもしれないので。

 

適正身長は?高さ変えれないのつらくない?

一応、140cm以上175cm以下が適正らしいんだけど、182の俺でも特に問題は感じないかなぁ。

高さ調節は身体が自然にやる感じ。ロッキングの角度とか、骨盤のはりだし具合とかで。

 

ゆらゆらして怖くない?

不随意に揺れることはないので、大丈夫。

揺らそうと思えば揺れるし、揺らそうとしなければ揺れない。

選択権が椅子じゃなく自分にある感じ、と思って使うといいと思う。

 

バランスボールと比べてどう?

自分は圧倒的にこっち。こっちのほうが圧倒的に安全。

腰と脛あてで重心を管理できるのがすごく大きくて、腰だけのバランスボールよりもめちゃくちゃ安定するし、意図的に不安定にしてもすぐ戻ってこれる。

バランスボールもいいんだけど、あれはなかなか集中しづらいから。

もちろんバランスボールが合っている人もいるけどね。

 

で、ぶっちゃけどうなん?

ぶっちゃけると、単に俺に合っているというだけなのかもしれないので、積極的なお勧めはしない。

これは最高だぜ!とは言うけど、ぜひに!とは言えない。かなぁ。

休息のための椅子ではなく、集中のための椅子、みたいなね。

人によってはめちゃくちゃ疲れると思うし、実際俺も5時間座り続けたら疲れたけれども、痛くはならなかったかなー。腰が痛い!じゃなくて、疲れた!だね。

疲れたら立ってストレッチするとか、そういう行動を促すチェアでもあると思う。

職場の椅子にこれを導入するのはちょっとお勧めしないかな。

いつでも気軽に立ったり、寝転がれる環境ならいいと思う。

 

 

そういうわけで

 

俺にとっては素晴らしい椅子であったのでございますよ、ということでした!

 

別に机の前でなくても、リビングでデスノートのLのスタイルで座りながら1時間くらい編み物しても問題なかったよ。むしろなんか楽しかった。

…まぁ、第三者の目線からだと「何やってんだアイツ…」にしかならないと思うけれども!

Lのようにかっこよくはならぬのだ。

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材質はカバの積層材。

ショップによっては「ブナの天然木を使用」とか書いてあるけど、完全にカバ(樺)だ!

多分どこのどの商品を買っても、カバの製品が届くんじゃないかな!

カバ(birch:バーチ)とブナ(beech:ビーチ)を間違ったんだろうと思われる!

俺もいまだに戸惑うことがあるが!

 

 

もし何か迷っていたり、検討している人の参考になれば幸いです!

ではね!

負わされるもの、欠落したもの、埋めるもの -「竜とそばかすの姫」感想②-

昨日の記事をアップした後、いろいろ話し合ったりして…新たな知見を得たというか、完全にスルーしていた部分があったので、書き足すわけですけれども!

例によってネタバレは全開だ!

すまないな!

 

yajul.hatenablog.com

 「役割を負わされている」

細田守作品が批判されたり、合わなかったりする人は案外多い。

絵の作りは万人向け然としているのだが、しかし実のところ「ほんとうのこと」で殴りつけてきたり、田舎幻想が強すぎて鼻白んでしまったり、キャラに負わされる役割がはっきりしすぎていて鼻持ちならない、などの理由があるだろう。

 

特にサマーウォーズが顕著だ。

時をかける少女の次の作品ということで期待が高かったのと、細田守作品の作りの特徴があまり知られていなかったゆえに「ナニコレ!?こんなのは求めてない!」という反応が大きかったのかもしれない。

サマーウォ-ズでは家父長的な家が描かれ、女は家庭を守り男は外に戦いに出るという描写がされ、さらにそれが「良き事」として押し付けられるのが不快でならない、という感想を抱く人は多い。

作中では特に女性に負わされる役割が家父長的すぎて、その点がかなり批判を浴びていたと思うのだけども、役割を負わされているのは女性キャラばかりでなく、どのキャラクターも役割を負わされている。

例えば長男の理一さん。彼は飄々とソツのない性格なので「役割を負っている」ようには見えないけれど、彼は「男たるもの、戦場に行かねばならない」という役割を負っている。おそらく彼は自衛隊に入る以外の道はほとんど無かったのではないだろうか。以下、公務員系のエッセンシャルワーカーが家系の男子には多い。「役に立たなければ男ではない」的な役割論が強烈に見える。そこに反旗を翻したのが「二号さんの子」のおじさんなわけで。

 

サマーウォーズで露骨に描写された役割論が、今作の「竜とそばかすの姫」にも大いなる影を落としている。

 

「役割を持つ者が欠落している」

「竜とそばかすの姫」が描いているのは、役割の欠落だ。

サマーウォーズは、「それぞれの役割を、それぞれが果たす」を描いた。

しかしサマーウォーズとよく似た今作は、「役割を果たす者が欠落したとき、どうなるのか」を描いている。

サマーウォーズでの欠落はおばあちゃんだけで、その欠落をあらゆる階層のネットワークで埋めていく前進のお話だったのだが、

「竜とそばかすの姫」は埋められない欠落を抱え、それと向き合う受容の話である。

方向性は決定的に違うと俺は見る。

 

その決定的な要素が、母親の不在だろう。

鈴ちゃんにもケイくんにも、母親がいない。

母親の欠落を埋められていない。

鈴ちゃんが声が出ないのも、父との関係が上手くいかないのも、母親の欠落に起因する。

ケイくんの父親が虐待をするのも、母親(妻)の欠落を埋められなかった(かつ、助けを求めることができなかった)からだろう。

 

鈴ちゃんの使っている欠けたカップが象徴的だ。

欠落しているものを、埋められないでいる。

捨てることもできない。

毎日ずっと欠落を見続けて、失ったものを思い知らされ続けている。

 

サマーウォーズでは批判を浴びた役割論だが、その果たすべき役割を持った者がいなくなると、それはそれで大変な不都合が出てくるよ、という話にも見える。

中でも親という役割は。

という、ね。

細田守作品にはこういった「役割の欠如」もテーマになっている作品が多い。

おおかみこどもの雨と雪」とかね。お父さんが欠落しちゃう話だから。

 

鈴ちゃんもケイくんも、母親を許していない

以下は、今作を見た彼女の感想の一部。

これは素晴らしいなと思ったのでそのまま乗っけるけれども!

 

鈴ちゃんがカップを欠けたままにしてるのも、

声が出ないのも、傷ついているのは本当だけど、

それ以上に「行かないで」と泣いて止めたのに川に入った母親を許していないんじゃないかと、

許さないという表明なんじゃないかと思っちゃう。

 

竜の美しい痣も、

「見せびらかしている」とあったけど、

やはり「お前(母親)のせいで俺はこんな辛い目にあっている、どうか見つけ出して謝罪せよ」

という悲痛な叫びに見えてしまう。

 

穿ちすぎかもしれませんけれどもね…。

 

これは凄い!

なるほどなぁ!と思ったよ!

そうだった、竜の城で、竜は父親ではなく母親の絵を殴っている!

そうだそうだ。そうだった!

つまり、ケイくんの視点からすると、「母親がいなくなったせいで父親がおかしくなった」となる。だから「僕が耐えればいいだけだから」となり、実はケイくんは父親には同情的だったということになるね。

虐待はクソの中のクソだけれども、ケイくんの中では、「役割を放棄しいなくなった母親」への愛憎がかなりのウェイトを持っていることがわかる。

なるほどなぁ。

 

そうか、つまりケイくんにとっては、鈴ちゃんが「母親の役割」を担ってくれたのだ、ということになるんだね。

忍くんが鈴ちゃんの母親役を買って出てくれたように!

ケイくんの父親も、鈴ちゃんに「生意気なガキ」ではなく「自分のしていることの間違いをはっきりと指摘する母親(妻)」の姿を見た故に、へたり込むしかなかったんだろう。

 

そして、鈴ちゃんは、ケイくんの母親の役割を埋めることで、自身の欠落をも埋めることができたわけだね!

 

そういえば、鈴ちゃんが雨の中でケイくんトモくんを抱きしめるところは「おおかみこどもの雨と雪」を何となく思い起こさせるね!

なるほど…!

鈴ちゃんは魔性の女を超えて「母親」になったということか…!

これは、強い!

 

そっか、だからケイくんと鈴ちゃんはくっつかないんだな。

そういう構造にもなっているのか。

 

前回の記事で「虐待は解決してない」と書いたけど、いや、これは、はっきりと解決している!

 

現実の俺たちも、「自分が他者に役割を果たすことで、自分自身の欠落を埋められる」ということがあるだろう。荒んだ気持ちになった時は、他者に親切にすることで荒んだ気持ちが晴れることがあるだろう。

役割というのは重荷でもあるが、自分を救ってくれるものにもなりうる。正しく担えばね。

 

そして、鈴ちゃんの彼氏になる忍くんの存在感が妙に薄いのも納得。

作中で、忍くんはずっと「主人公のお母さん」をやっているわけで、そりゃあ存在感が薄いのもむべなるかな。

お母さんというのは「大丈夫かい?」とか「行ってらっしゃい」とか「おかえりなさい」を言ってくれるものであって、子供にとって日常での存在感はそんなに大きくない。

 

しかし!

 

いざ母親がいなくなってしまうと、それはそれは大きな大きな穴が開いてしまうことになるので…。

忍くんは存在感が薄いながらも、欠くべからざるキャラクターなのだと言えよう。

存在感は薄いが、鈴ちゃんのことを誰よりもよく見ているし、変化に気づくし、大事な場面では躊躇なく、強引にでも背中を押してくれる。

これはかーちゃんですよ!!

忍くんは見事にかーちゃんをやってくれている。

そして、鈴ちゃんが「母親」になったことで、忍くんは「かーちゃん」から解放され、自分の本当にしたいこと(鈴ちゃんに恋すること)に進めるようになる。

 

役割は呪縛でもあるが、それを果たしたときの達成感は素晴らしいもの。

過剰に押し付けてもいけないが、完全に引きはがしてもいけないもの。

 

 そんな「役割」についての細田守からのアンサーなのが今作「竜とそばかすの姫」なのかもしれないね

 

 これは…ちょっと二回目を見たくなってきましたよ!!

忍くんのかーちゃんぶりを確認するためにも!

忍くんは、負わされるのではなく自ら役割を買って出た人。

 

役割というのは、押し付けられたりするものではなくて「自分がそれをやろう」と進み出るのが理想ということになるのかな。

そして忍くんは見事にやり遂げ、役割を解消して、新たな人生を歩むのだ。

 

「竜とそばかすの姫」の冒頭で、こういわれる(記憶が少し曖昧になってきているが、こんな感じのことを言われたはずだ!)

「Uは誰にでもなれる」

つまり、「あなたは誰にでもなれる」。

どんな役割を引き受けることもできる、と。

忍くんが母親をやったように。

 

本作は間違いなく、役割論で批判されがちな細田守監督からのアンサーだと思う。

 

 

俺、ちょっと忍くんが大好きになってきたかもしれないぞ…! 

 

 

 

 

【追記】

「大人が役割を完全に放棄するとどうなるか」は、

かの名作「オトナ帝国の野望」で描かれている。

そのオトナ帝国の逆襲の素晴らしいレビュー動画あるので、時間のある時にぜひ見ていただきたい。

www.nicovideo.jp

子供にだって、果たすべき役割、果たすべき責任はあるものだ。

「母親という役割」に思うところがある人はたくさんいるだろうけれども、役割というのはそれを自らの意思で選択する限り、素晴らしいものなのではないかと思う。

 

世の中はこれからジェンダーレスに向かう。

忍くんのように、母親の役割を選択する男性も出てくるだろう。

そういう意味で、やはりこの「竜とそばかすの姫」は、役割論へのアンサーなのではないかと、俺は思うのだ。

 

 

 

 

交わらない世界の助けを呼ぶ声を、聴けますか? -「竜とそばかすの姫」感想-

連日の30度越え、赤熱の気温に今にも気絶しそうになってきた俺。

かといって大っぴらにどこかに遊びに行くにもコロナの壁が立ちふさがる。

であるならば、行くしかないぜ映画館。

 

そういうわけで、細田守監督のアニメ映画、「竜とそばかすの姫」を見に行ったわけです。

IMAXでなッ!

映画館は基本皆マスクして黙っているので、他のレジャーよりも比較的安全度は高い!

このような言い訳をせずとも、あらゆる娯楽を楽しめる時代がまた来てほしいものだが!

でも出勤とか飲み会とかあんまりしたくないな!

悩ましいところだぜ…!

 

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(画像は東宝より)

 

さて。

こちら。なんせ16日、昨日公開の最新映画なので…

何を語るにしてもネタバレの危険が伴う。

見てきたからには語りたいこの葛藤。

しかしここは、「ネタバレを気にして映画が語れるかっ!私は書かせてもらうぞ!!」とミステリで一番最初に犠牲になりそうなメンタリティでネタバレを気にせずドカドカ書かせていただきたい。すまない。

 

ネタバレ部分はもう少し後に書くとして、まずは、「細田守作品をどう見ているか」の話をしようと思う。

細田守作品は毀誉褒貶あるというか…割とあっちこっちで叩かれがちだよね。

しかし俺は細田守作品の大変なファンである。

まずは、そこから語り始めようと思うのだ…!

 

夏といえば? ホラーである。

細田守作品といえば? いうまでもなくホラーである。

ゆえに、細田守作品は夏を体現する作品ということになる。

そしてこの「竜とそばかすの姫」も、ホラーであった!

さすがだ!

 

とはいえ、別に恐るべき怨霊とか怖気を震うサイコパスとかが出てくるわけではない。もちろんだが。

細田守作品は、絶妙に「ほんとうのこと」を描写してくるのが怖い。俺はそう見ている。

 

例えば、第一作の「時をかける少女」。

「うっわ、こっわ…」と思ったのは、まず主人公たち3人組は、その3人組以外の人との接点が異様に無いことだ。スポーツマンの彼はちょっと例外かもだけど。

少なくとも、主人公の真琴には友達がいない。それに多分、学校では超絶浮いている。

「イケメン二人を侍らせている鼻持ちならない女」という描写が絶妙にあちこちにちりばめられている。これは怖い。女友達っぽい子は登場するが、彼女はスポーツマンとお近づきになりたくて真琴から情報を得ようとしているだけで、真琴とは食事も共にしないし、別に何も協力しない。

台詞では一切語られないが、「めちゃくちゃ浮いてるんですよ」という描写が隙あらばぶち込まれているので、見ている俺としては気が気でない。

サマーウォーズ」の先輩(ヒロインの女の子)にしても、あんまりファンタジックな女の子をやってくれなくて、そこかしこにリアルなものが見え隠れする。俺は怖い。

 

そういうわけで、「あぁ、おそらく細田守作品は、普通の作品なら夢と希望とファンタジーで描写しない部分を残しておくタイプの、俺のような『できることなら夢を見ていたいタイプ』には結構辛い作品なのだな」と理解するに至る。

もちろん俺のこの理解が正しいとは言わないけれども。

俺はそのように把握している。

そして、細田守作品を見る際には目を皿のようにして「この作品の『ほんとうのこと』は…どこだ…!!」と探すようになり、いつしか大変なファンとなっていた。

…や、なんか歪んだ見方になってしまって申し訳ないのだが!

とはいえ、穿った見方ばかりしているわけでもなく、作品として大いに楽しませてもらっている。普通にファンだと思う。

一番好きなのは「おおかみこどもの雨と雪」かな。

でももしかすると、「竜とそばかすの姫」は勝った、かもしれない。

 

そういうわけで…これからネタバレをフルパワーでぶちかましつつ、存分に怖がっていこうと思う!細田作品はモンスターパニック映画だ!最高だな!!

以降の閲覧は自己責任で、よろしく頼む!

 

【追記】

続編も書いたので、そちらもよろしく頼む!

 

yajul.hatenablog.com

 では行くぞ!容赦なくな!

 

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人生を破壊しかねない病だということは、どうか忘れずに。- モデルナのワクチン一回目で副反応が出まして -

7月4日にモデルナのワクチン一回目の接種を受け、急性の副反応も出ず、安心して安全な父の運転で帰ったとき、わが身にワクチンの副反応・倦怠感が襲ってきたのです。

 

yajul.hatenablog.com

ワクチン接種1時間後

「これがワクチンの副反応の倦怠感である」とは全く認識しなかった。 

ワクチン接種後1時間ほど。父の運転する車の中で、がくんと寝てしまった。普段は誰の運転でもあまり寝ないのだけれども。

ワクチンを打つということで緊張して前日はあんまり眠れなかったし、当日も朝から実家に行って父に運転を頼むということをしていたからあまり休めていなかったし、ワクチンを打ったという安心感もあったのだろう、としか思わなかったのだが。

とにかく、眠い。

異様に、眠い。

念のため翌日は休みにしておいたので、とりあえずすぐに家に帰って寝る。

21時には寝ていたと思う。

翌朝、5時に目覚める。

8時間睡眠ということで通常はちょっと寝すぎたかな、と思うくらいなのだが…。

 

ワクチン接種翌日

まるで徹夜明けの倦怠感である。

だるい。眠い。目がチカチカする。日の光を見ると目が痛い。体の関節が上手く動かない。体の芯に妙な熱がこもっているのがわかる。

まさに徹夜明け。

あれだけ寝たのに、徹夜明け。

ここで俺は「これはワクチンの副反応の倦怠感なのだ…」と理解する。

認識した瞬間思ったことは…

これが慢性になったら恐ろしいな。

だった。

毎日徹夜明けの倦怠感とか、それは控えめに言って恐るべき病だろう。

とはいえ、これはワクチンの副反応。

一回目のワクチンは副反応は軽いという話しだし、翌朝には元のようになっているだろう。

とにかく一日中眠くてうつらうつらしていた(食事なんて作っていられないほどである)が、まぁこういう日もあるさ、と、何時に寝たのかもわからないが、とりあえずこの日の記憶はそんなもんである。

 

接種二日後

眠い。

寝たりない。

視界がチカチカする。

倦怠感。

すなわち徹夜明けである。

倦怠感は甘く見られているが…恋人や配偶者との倦怠期と同様に恐ろしいものなのだ…!

そして何よりも辛いのが、この状態で仕事に行かねばならぬことである。

出勤するだけでエネルギーが枯渇する。

もはや俺は徹夜はできない男…というか、昔から徹夜などできたことはなかったが!

マジでしんどい。

身体ももちろんしんどいけど、メンタルも悲惨だ。

「俺はなぜこんな状態で仕事をせねばならぬのか」

「憎い…この世のものすべてが…!」

「我はメシア。明日この世を粛正する…」

という三段論法が完全に俺の脳の中で完成してしまい、「この世を粛正する俺」のシミュレーションをしながら仕事を行うほかなかった。それほどまでに追い詰められていた。すまない。

帰宅後、この世を粛正する準備のためにベッドに入る。

神ならぬメシアたるこの身にも、休息が必要なのである。

 

接種三日後

メシアの朝は遅い。

出勤時間直前までベッドから出られない。

倦怠感。

すなわち徹夜明け…ほどではなくなったが、それでも睡眠時間が3時間くらいの時のあの感じである。

もう粛正とかどうでもいいから休ませてくれ…マジで…。

とはいえ、一応身体はある程度休まってはいるらしく、本当の徹夜明けのような死に通ずる身体の異常はない。

と思う。

超しんどいし休みたいしもう俺は働くことなんか絶対にしない、絶対にだと心に強く念じてはいるが、身体に叱咤激励すれば動くのである。

 

と、思っていられたのは午前10時まででした…。

 

眠い。

ヤバい。

辛い。

 

帰宅後、何をどうしたのかよくわからないがとりあえず寝たようだ。

 

接種四日後

そろそろゾンビ映画みたいなアトモスフィアが漂ってきた。

このまま28日後…とかになれば俺は無事ゾンビと化すのではないか。

そんな疑念にさいなまれつつ4日目である。

やはり、眠い。

倦怠感。

魔の病。

たまにRPGとかで「疲労」のバッドステータスがあるゲームがあったりするが、いやぁ、疲労、怖いですよね。

疲労が何を引き起こすかといえば、それはもうみんなご存じのあの状態。

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ヨシッ!(全然よくないし何なら完全に別のことを考えていて目の前の状況を全く見てなくて時には重大事故につながったりするけどとりあえずヨシッ!)

これが疲労…これが倦怠感…!

現場猫案件」という言葉があるが、疲労はそれを引き起こすのである。

これはある意味で、熱病よりも厄介。

そして現場猫案件を避けようとフルパワーで意志力を保とうと努力するので、さらに疲労が溜まる。

なんという悪循環…!

倦怠感を甘く見るのは、やめようね!

 

ご安全に!

ヨシッ!

 

接種五日後

時は来た。

健康な目覚めである。

身体が…軽い…!

今なら空も飛べそうだぜ…!

 

とはなっていない。

「あーー…………睡眠時間5時間くらいっすかね…ちょいきついすね…」

みたいな。

もちろん毎日睡眠時間5時間でバリバリやる人もいるが。

いやー、テンションは低いっすね…。

やる気ぃは…そんなにないすね。とりあえず時間まで仕事して、何とかしのいで、終わりすね。ええ。

あー、まぁ、こういう状況ですしね。あんまヘビーな仕事はやりたくないんで、上手く回避したいすね。ええ。おねしゃーす。

みたいな。

前日までの絶望的なダルさに比べると健康的なダルさっすかね。

まぁ、ソツなくやれるっちゃやれますよ。やる気、ないっすけどね。

そんな感じで、適当にやって適当に帰って適当に寝ましたね。ええ。

自炊すか?しないっすね。コンビニっす。そんな食欲ないんすけどね。適当す。

うぃーす。

 

接種六日後

かゆ・・・

うま・・・

というネタを知っている人はもう初老扱いされる世の中かもしれない。

そういう気分で目覚める。

初老…ついに俺にもやってきたか…というようなテンション。

健康という絶大なエナジーが全身にみなぎっているというわけではないが、とりあえず体は動くし、頭も冴えてはいる。やれんことはないが、無理はできんな。そういうメンタリティの朝。

ここでついに食事を作ることができるように。

ナスとひき肉とトマトソースとウスターソースを適当に合わせたインスタントなボロネーゼを食べましたよ。

やったぜ。

初老、最高だな!

来るべき初老に希望を見出す爽やかな朝となった。

ちなみに仕事はお休みを頂いた!ははは!

多分心が軽いのはお休みだったせい。

俺が初老になった暁には週休3日が実現しているといいよなぁ!

とりあえず、ワクチン接種後の生活で荒廃した世紀末の荒野と化した部屋を片付ける。

人間、荒むときは一瞬。

しかし、多少荒んでもリカバリーはきっとできるから、時には荒んでも仕方ないよな。

 

接種七日後

わたしこそ しんのゆうしゃだ!

休日の朝。

健康な目覚め。

最高の財産だとは思わないか…?

ここでついに副反応から解放される。

長く苦しい戦いだった…。

しかし、ワクチンの副反応でこれだ。本当に罹患してしまった人はいったいどれほどの試練を越えねばならぬのか。恐ろしい病だぜ。

もちろん、俺は基礎疾患持ちでなおかつ(宇宙レベルの尺度をもって眺めれば)若い部類に入るので、副反応が強烈に出たという見方もあるだろう。

全ての人がこうなるとは思わないし、過剰に怖がってほしくもないのだが、少なくとも俺はこうなったよ、という記録でした。

 

これから接種する人も多いと思うけど、個人的には熱よりも倦怠感が厄介だったかな。

書かなかったけど、接種翌日には38度ほどの熱が出た。その辛さを吹き飛ばすくらいの倦怠感があったのでほとんど記憶には残らなかったのだが。

とにかく倦怠感は厄介だし、現場猫のように倦怠感から生じる重大なミスや事故が起きるかもしれないから、倦怠感が出たな、と思ったら本当に無理はしないでほしい。

本当にね!

ネタっぽく書いてきたけど、本当に大変だったから!

 

副反応は甘く見ないでほしい、というお願い

倦怠感を抱えて過ごす中、ふと思ったことがある。

一回目のワクチン接種では副反応は大きく出ない

という言説が独り歩きしてしまわないか、という懸念。

つまり、

「一回目の接種で体調を崩すのは軟弱者」

という闇よりも黒い漆黒のブラック思考に陥る人が出てしまわないか。

「運動中に水分補給をするなど軟弱の極み」という地獄が確かに存在したのだ。ワクチンの地獄もどこかで繰り広げられるかもしれない。

 

この文章をここまで読んでくれた程のカインドネスあふれるあなたにはもはや言うまでもないが、あなたの周囲でワクチン接種一回目で体調を崩した、あるいはその兆候が見える人には、どうか労わってあげてほしい。

そしてもちろん、あなた自身も。可能な限り全力で休んでほしい。

副反応が全くでない人もたくさんいると思うし、副反応が軽い人のほうが多数ではあると思う。

しかし、この新型コロナウィルスCovid-19というものは、なかなかに恐ろしい。

無症状な患者もいる一方で、1万5千人以上が亡くなってもいる。

この落差はすさまじい。

感染者がことごとく重症になる病気なら、「正しく恐れる」ことも可能だろう。

しかしこのCovid-19は、「正しく恐れる」のが非常に難しい。この病気の厄介な点はそれだろう。慢心もまたこのウィルスの特徴ではないかと思うのだ。

幸いなことに、コロナでの死者の数は減ってはいる。重症患者数も減ってはいる。

しかし、もしかすると、普通に罹って普通に治ったけど、後遺症が出た人も多いかもしれないのだ。

もし、今回のような倦怠感が慢性になったら…。

一生をこの倦怠感とつきあわなければならなくなったら…。

QoLは激減するだろう。

やりたいこと、やってみたいこと、楽しいこと、楽しみなこと。

全てが吹っ飛ぶのが倦怠感だ。

 

だから、どうか、甘く見ないで。

みんな健康でいられますように!

モデルナのワクチン接種一回目の記録

ワクチン接種率ワーストをひた走る北海道。

その汚名を返上せんとする意欲に燃えている(はずだ)札幌市から、基礎疾患持ちの人へのワクチン接種券が届いたのが7月1日。

光の速さで病院に予約を取ろうとするも、かかりつけの病院ではすでに8月末までの予約がいっぱいだということで…大規模接種場に予約を取り、1回目のワクチンを打ってきたぞ!

という話。

 

高血圧とBMIが高めなので一応該当はするのだが…「単に不摂生なだけの俺が優先接種してもいいのか…?」という負い目は正直すごいある。

しかしここは、公衆衛生の観点からありがたく受けさせてもらうことにしたよ!

 

札幌には大規模接種場がいくつか用意されていて、札幌市のワクチン予約サイトで接種券の番号と生年月日を入力することで予約をすることができる。予約サイトでは接種会場で打つことのできるワクチンの種類も表示されている。ファイザーかモデルナか。

当初はファイザー製のワクチンを打とうと思っていたのだけど、接種券を受け取った7月1日の前日に「モデルナのワクチンは変異株にも有効らしいぜ」というニュースが出ていたので、モデルナを試してみるのもいいのかもしれん、という気持ちが芽生えていた。

流されやすい男だからね…!

とはいえそのモデルナのニュースではわずか8人を検査した結果だそうだから、あんまり信用しすぎるべきものではないなという感じだったけど。

で、そのままミーハーな勢いに乗じて、モデルナのワクチンを打てるホテルエミシア札幌会場の予約を取ったというわけだよ!

予約日時はいつがいいかなぁと予定を確認したり、「待て…ここは易を立ててみるか…」とかやってるうちに400人くらい予約者人数が埋まっててびっくりした。

とりあえず予定は後で帳尻を合わせればよかろうと、7月4日の日曜日に予約した!

 

すでにワクチンを接種した母から

「看護師さんとお医者さんの問診で普段飲んでいる薬を聞かれるから、お薬手帳を持っていくといいよ」

とアドバイスをもらった。

お薬手帳と予診票と接種券、そして身分証明書があればワクチン接種の準備はOKというわけですよ!

 

予診票というのは、ワクチン接種にあたりあらかじめ体調やアレルギーなどを申告する用紙のこと。

予診票は接種券と一緒に送付されてくるんだけど、1回目の分と2回目の分で2枚入ってくる。

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こんな感じの。

体温やお医者さんに聞きたいことなどは書いていかなくて大丈夫だけど(その場で書いてくれる)、書けるところは書いていった方がスムーズ。少なくとも体温以外の上の欄は埋めていこう!

 

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接種会場のホテルエミシア札幌は新札幌駅すぐそば。

札幌が誇る難関ダンジョン、北のロンダルキアとして名高いサンピアザ側ではないので、冒険初心者にも安心だ。

接種会場がサンピアザとかだったら俺は白骨死体になっているところだった。新札幌は恐ろしいダンジョンだぜ…!

 

会場のホテルエミシア札幌では、ワクチン接種会場は(当たり前だけど)ホテルの正面入り口からでなく、専用の入口から入る。ホテルのお客さんとは隔離されている形だね。

 

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入ってすぐ、受付で接種券を渡すと同時に検温。

ちなみにこれの裏には二回目のワクチン接種の日時がすでに書かれてある。

予約を取る必要がないから楽!

そのまま上階へ上がり、待合室へ。

俺は13時~13時30分までの予約だったんだけど、少し早かったせいか全く待つことなく、ひたすら案内の通りに歩いて看護師さんのところへ。

なんか企業説明会っぽい雰囲気だったかな。

看護師さんに予診票を提出し、ここでお薬手帳も出す。

お薬手帳があると看護師さんも助かるようなので、みんなも持って行った方がいいよ!

看護師さんの予診が終わると、「次はこちらでーす」と、次のセクションの案内役の係員さん手を振ってくれる。もはやベルトコンベア状態。正直もっと待つと思ってた。

 

次はお医者さんの問診。ワクチン接種について質問はないか聞かれる。

質問は特になかったので次なる係員さんの案内でワクチン接種へ。

 

玄人感を醸し出すために歩きながら袖をまくる。俺はやる気だ。

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この体勢でワクチン接種に向かうのが正しい姿勢となる。

ガンダムに立ち向かう旧ザクの気持ちでワクチンに挑むのだ!

 

とはいえ…ガンダム撃墜に燃える熱い気持ちはだれにも負けないわけだが…やはり俺は旧ザク

スペック的な問題で不安しかない。

12機のリック・ドムをたった3分で撃破するガンダム相手に旧ザクで…!?

 

そんな俺の旧ザクマインドを看破したか、お医者さんが「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた。

「いやぁ、正直めっちゃ不安です!」と素直に言ってみると「針は細いから、接種自体には痛みはあんまりないんですよ」など、明るく話しかけてくれた。

お医者さんと冗談を飛ばし合いつつ笑いながら接種を終えるという結果になりました!

 

実際、針はかなり細いので、献血や血液検査、麻酔の針よりも痛みはなかったよ!

俺は笑いという麻酔がきいていたからかもしれないけど、本当に痛みはなかった。これなら子供でも全然大丈夫じゃないかな。

むしろこの針を今後のデファクトスタンダードにしてほしいね!

この針なら注射嫌いも何とかなるんではなかろうか。

 

ワクチン接種後、別のお医者さんのところへ案内され、そこで今後の予定や副反応について説明を受ける。

この説明パートが一番時間がかかったかな。

ここで予防接種済証を受け取り、何時まで会場にいなければならないかを書いたカードをもらう。最低15分は会場で待機しないといけないが、それ以上待機していてもいい。

俺も基礎疾患持ちだし、30分待機してみることにした。

接種直後は肩にじんわりと違和感は感じるものの、特に痛みはなし。

頭痛もおこらず、ふらつきもなく。

大丈夫かな、と判断して30分待機の後、会場を後にした。

 

ホテルエミシア札幌会場のスタッフさんやお医者さん、看護師さんなどみんな親切でなんのストレスもなく接種できましたよ!ありがとうー!

 

一度接種の流れに乗ると途中でなかなかトイレに行けないので、受付の前にトイレは済ませておいた方がいいかもしれない!

俺はスムーズにいきすぎて、ずっとトイレを我慢する羽目になったよ!きっと待つだろうからその間に済ませようとしたんだけどね!

 

 

接種券受け取り、予約、接種と、流れるように進んだのだが…

一回目のワクチンの副反応がその後がっつりと出ることになる話は、また次に!

 

副反応、甘く見ちゃいけないよ!

WAIS-IIIの結果を詳しく見てみる


 

WAIS-IIIの結果から、自分にどういう特性があるのを見てみる

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前回まで、「自分は発達障害ではないか?」と自覚するところから、心理検査WAIS-IIIを臨床心理士さんのところに受けに行くまでを書いてきたんだけど。

 

とりあえず、備忘録というか…自分の頭の整理のために、検査の結果を改めて整理したいと思う。

まずは二枚目の画像の右上の表から。

ここには「いわゆるIQ」が書かれているんだけど、それを細かく見ていきたい。

あ、もちろん俺は専門家では全くないので、本当の詳細はしかるべきところで読んでね!

あくまでも俺はこう感じているよ、という話だし!

WIS-IIIも「各解釈には慎重を要する」とあるので、「こうだから絶対にこうなのだ!!!!」とはもちろん言えないので。

 

全検査 FIQ

 

全検査 FIQ 123

まず全検査IQね!

いわゆるこれが「私の戦闘力」になるのだろうけれども…。

この「IQ」というのはなかなかに曲者でさ。

IQ!高い!すげぇ!天才! とか、

IQ!低い!ダッサ!無能! みたいには言えないわけよね。

このWAIS-IIIが年々改良されてバージョンアップしているのを見てもわかるように、IQの算出方法は年々変わる。

だから何かの資格のようなものではないし、固定化されたものではない。

IQというのは、あくまでも「その試験でのスコア」に過ぎないので、それが人間の価値になるわけじゃない。

このWAIS-IIIなどの知能検査が、ホイホイと簡単に受けられない理由はここにあると思う。

「ちょっとお試しで」とか、「自分の実力を示すため」とかでは受けられないと思うのだ。

これはあくまでも「生きづらさの原因を探るために、自分の特性を細かく診断する」ためのもので、優劣や資格として用いられるべきものではないのだろう。

この辺の、IQにまつわる様々なことは下記の本に詳しい。

社会的ダーウィニズムの話もあったように思う。IQが優性思想に結びついてしまった、とかね。

そもそもIQ測定の歴史は浅く、まだまだ未発展なのだそうだよ。

測定方法も日進月歩だから、「俺は昔IQ130と判定されたことがある」というのはあんまりあてにならないことのようだ。

俺が受けた知能検査はWAIS-IIIだけど、現在の主流のWAIS-IVだとまた違う数字は出てくるはず。

だからIQの数字に惑わされず、「各項目の差」に着目していくのがいいと思う。

 

しかも!

アメリカでは「握力が強いと知能が高い」という大変アレな検査があったらしく!

現在もアメリカ人が握手の時にめちゃくちゃ力を入れるのはこの辺が端緒なんじゃないかなーと思っている…!

 

ともあれ、全検査IQはIQではあるけれどもそんなに大事じゃないIQ、のように俺は思う。

 

言語性IQ VIQ

言語性 VIQ 123

ある意味でここからが本番だね!

WAIS-IIIでは14項目のテストをして、各分野の指標を出して、「言語性IQ」と「動作性IQ」を算出する。

この14項目のテストがね…大変なんだよ!

一つのテストが終わったと思ったらすぐに次の項目のテストが始まるので、前のテストを振り返って「あれはこうすればよかった…」とか反省する時間は与えられない…!

過去を振り返る間もなく怒涛の勢いで現れる問題たち。

もしかするとそのスピード感すらもテストの項目の一つなのかと思われるくらいだね!

 

言語理解 VC 133
作動記憶 WM 111

言語性IQを構成するのは、言語理解と作動記憶。

言語理解は語彙力や理解力、言葉を説明する力や推理力を示すIQだね。

これは後天的な影響が大きいようで、教育や環境で変化するらしいね。

俺はこの数字が非常に高いといえる。

 

半面、もう一つの構成要素である作動記憶が低い。

作動記憶というのはワーキングメモリのことで、主に聴覚的な情報記憶能力、他者とのコミュニケーションでの聞く力だとか、集中力の持続や計画性、我慢する力というのもこれの範疇みたい。

俺はこれが低いので…電話が超苦手。

受話器を切った瞬間に会話の内容を忘れるとかがしょっちゅうで、かなり苦労をしたなぁ。今はメールやテキストメッセージがあるからだいぶ楽だけど、それがない時代だとめっちゃきついかもしれない。

それと集中力の持続のしなさとか、計画することができないっていうのもこれ。

 

言語性IQは高いんだけど、言語性IQを構成する2要素の高低差が一番大きい、というアンバランスな特性を持っているのが俺なのかもしれない…。

 

 動作性IQ PIQ 

動作性 PIQ 110

動作性IQは、作業を処理する能力のこと。

言語性IQが聴覚系のインプット、アウトプットとすると、こちらは視覚系のインプット、アウトプットと考えることができるかな。

物を見たときに細かい差異に気が付くとか、視覚的なワーキングメモリーの力が強いとか、そういったものだね。

知覚統合 PO 119
処理速度 PS 113

 

知覚統合は、目で見たときのワーキングメモリーや理解、推理、空間認識。

処理速度は得た視覚情報を正確に素早く処理できるかどうか、というもの。

 

おそらく、この動作性IQが高いと事務処理やスポーツなどが得意になるのではないだろうか。

 

あとはまぁ、その、えー、あれですね!

相手の些細な変化に気が付くとか、気が利くとか、すぐに動くとか、今まで得たパターン記憶から最適なものを選ぶとか、そういうのは動作性IQの範疇なわけですよ…!

ということは!

「スポーツマンがモテる」というのは割と理にかなっているのでは…?

視覚から瞬時に情報を得て、正しい行動を正確に行うのがこの動作性IQに含まれるのなら!

そういうことに…なるのでは?

まぁモテとかそういう俗な話は置いとくとしても、視覚的な変化に敏感であるというのはコミュニケーション能力に大いに寄与するものだろうと思う。

逆に俺はこの動作性IQが低いので…

「他者との意味のあるコミュニケーションを維持できない」とか「あなたとの未来を想像できない」となるのかもしれないね!

あっははは。

 

そう、俺は…視覚的な変化に気が付かないのですよ!

それなら聴覚は鋭敏なのでは、と思うけど、逆に聴覚は聞く必要のない音まで無造作に拾ってくる始末。

「必要な情報を必要なだけ集中的に取り入れる」ということができず、「音の洪水が押し寄せてくる一方で目はそんなに見えないし集中もできない」という…こ、これは…ポンコツでは!?みたいなね。

よく超能力者のテレパスの描写で、「周囲の思考が一斉に流れ込んでしまって精神崩壊する」みたいな描写があるけど、割とアレに近い状態なのかもしれない。

 

とはいえ、それだけでは判断できない

言語性IQと動作性IQを眺めてみるだけでもなんとなく見えてくるものは大きいのだけれども。

ちょっと冒頭の画像のグラフを見てみると…

言語理解とか作動記憶のカテゴリの中でさえ、グラフが大幅に上下しているのが分かる。

特に知覚統合などは半端ではない上下具合だ。

このあたりの長所短所のバラツキの大きさが、「俺は何ができるんだろう?何が得意なんだろう?」と混乱する原因だったのかもしれない。

しかも俺の得点が低かった項目の一つに「符号」というのがあるんだけど、これは「指示に従う力、正確な事務処理」をあらわすものらしく…

確かに、振り返ってみると俺は指示に従うのが苦手(嫌い)だし、正確な事務処理とかめちゃくちゃ苦手だよなぁと自覚するところが大きかった。

 

以下、得点が低かった項目を並べてみる。

 

絵画完成:視覚的長期記憶

配列:結果を予測する力、時間の順序、時間の概念

符号:指示に従う力、事務処理、正確さ、視覚的短期記憶

行列推移:類似点を探して推測する力

 

ということで…

時間の概念、因果関係の推移を認識すること、視覚的な情報を処理することが苦手なのだということになるね!

……けっこう、社会に生きるにはキツい感じかもしれないが!

 

 

 

 

こうして考えると、コナン君はおそらくすべての項目で高得点をたたき出す本物の天才と言えることできるかもしれない。

言語能力が高く、論理的な思考ができ、視覚的・聴覚的ワーキングメモリーに優れ、些細な変化に敏感で、因果関係を正確に見抜き、なおかつ運動も非常に得意である。言語理解、作動記憶、知覚統合、処理速度すべてが高レベルで結実しており、マジモンの天才というほかない。

しかもコナン君は17歳から7歳になっているので、さらにIQは高まるはず。もはやチートである。

IQというのは「その年齢に応じた知能かどうか」なので、コナン君は子供になった時点で10歳分の知能の下駄をはいているということになる。

ちらっと調べたらコナン君のIQは400くらい、と解説されていたんだけど、それもあり得るのかもしれない。

とはいえ、WAISで測れるIQは160が上限だったような気がする。

仮に工藤新一がIQ160をたたき出したとして、それが7歳になればIQ400に迫るはずなので…そういう計算なのかもしれない。

となると別に子供になっていない怪盗キッドのIQ400はこれはもう完全に異常ということになるけれども…。

やはりフィクションの中ではIQ=戦闘力くらいに考えておいたほうがいいのかもしれない!

 

あ、金田一少年はIQ190だけど、彼はコナン君ほど高レベルにまとまっていない気がするので、発達障害寄りの高IQ者ということになるのかも。

金田一君は集中力にムラがあるタイプなので、そのあたりも発達障害みがあるような…。学校や職場では評価されにくいってのもなんとなく親近感が…。

自分にかかわる重大な決断ができずにグダグダと美雪ちゃんとの関係を引き延ばすというのも…あぁ、そうだよなぁ、という感じが…。

金田一少年は処理速度がちょっと低いのかもしれないね!事務作業とか、正確で細かい作業が苦手で、指示に従うのがちょっと苦手なタイプ。

その代わりじっくり考えて独創的な答えを出すのが得意な感じかな。

そのあたりが、金田一少年で犠牲者が多い理由なのかもしれない…!